えんじょるの

現役ケアマネジャーのえんじょるのプロジェクト代表が、現場目線で考えた、買い物弱者問題を解決するITシステム「えんじょるの」と高齢化社会の話をします!あと時々脱線ネタも(^-^)

チャレンジショップ

私の地元には、チャレンジショップという2年間だけ無料で使える貸し店舗があります。

これは、自治体の商工課が、地域活性化と経営者の育成を目的として行なっているのですが、この度、そこの店舗の一つに空きが出るという情報を聞いたので、前々から「えんじょるの」の事務所が欲しいと思っていた私は早速申し込んでみました。

本来は販売用の店舗なので、当然ながら事務所として貸してはくれません。そこでは、何か物やサービスを売る必要があります。そこで私は「介護に関するコンサルティング」と「家事支援サービス」を提供しようと思うのです。その他、地域のボランティア情報の発信や「えんじょるの」のプロモーションも。店の名前は、

「介護の相談 えんじょるの」

イカしてるでしょ〜(笑)

 

もちろん、貸してもらうには厳しい審査があります。まずは来月、庁舎で行われる10分間のプレゼンで商工課の皆さんにアピールしなくてはなりません。

今回の申込者は5人とのこと。その中の1人が選ばれることになります。

さぁ、この狭き門、通れるのか⁉︎

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日本人が人助けをしない訳

チャリティー機関「チャリティーズ・エイド・ファンデーション(CAF)」という団体が、世界114カ国の人々に対して行ったアンケート。

「あなたはこの1ヶ月の間に、助けを必要としている見知らぬ人を助けたましたか?」

国別ランキングが出ています。1位はアフリカのナイジェリア82%。これは100人中82人が人助けをしたということ。それでは、果たして日本は114カ国中、何位だと思いますか?

答えはナント、114位の最下位。しかもビリから二番目のベルギーの25%に大きく離された12%というダントツビリ!

これ、日本人としてショックじゃありませんか?世界一、人助けをしない国民だったなんて・・・これって、世界一心が冷たい国民ってこと?

でもよくよく考えてみたら、そんな筈はないと思うのです。何故なら、私の周りの大抵の人は心優しい人達ばかりだからです。

では、何なのでしょうか、このアンケートの結果・・・

思うに、これは日本文化の特徴から来ているのではないかと思うのです。

皆さん、アメリカの文化 人類学者 R.ベネディクト が1946年に書いた『菊と刀』という本知ってますか?この本の中に有名な言葉があります。それは、日本は「恥の文化」であるということ。

「恥の文化」とは、人々が行動をするとき、「相手がどう思うか」そして「相手からどう思われるか」によって、やるかやらないかを判断する文化だそうです。だから、例えば「人に迷惑をかけること」は、「相手が嫌な思いをするし、その結果自分も相手から嫌がられる」ことになるから、日本人は「人に迷惑をかけること」を極端に避けようとする訳です。他にも、日本人の中に特に強い「同調圧力」。これも、人と違う事をすると「相手に不快感を感じさせる」=「恥ずべきこと」という風に考えてしまう日本人特有の感性から来ているようです。

この様な「恥の文化」の中では、助け合いがスムーズに広がらない事があります。

何故なら、助け合いが行われるためには、以下の①②の工程が必須だからです。

①まず始めに「助けて」と誰かが発信する

②それに対して誰かが「助けるよ」と答える

ここで大切なのは、この順番です。決して①と②は逆にはなりません。つまり、①の助けてほしい人が「助けて」と発信することがないと、永遠に助け合いは起きないのです。

そうすると、ネックになってくるのが「恥の文化」。「助けて」と発信する事は「人に迷惑をかけること」と考えてしまうから、日本人の多くは何も言わずにじっと我慢してしまうのです。

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必死にガマン


そうすると助ける側も、そもそも困っている人の存在に気が付かなかったり、例え相手が困ってそうに見えたとしても、助けてほしいそぶりを見せないので「手助けをすると、逆に迷惑なんだろうなぁ」などと余計な詮索をしてしまうのです。

よく助け合いを広めるためには「思いやりの心」とか「勇気を出して声をかけてあげること」とか「周りの人が気づいてあげること」などが大切なことだと言われますが、私はそうではないと思っています。何故なら、そもそも「困っている人がどこにいるかわからない、本当に困っているのかどうかも分からない」状況なのに、それを回りの人が思いやりの力で見つけ出そうというのも限界があると思うからです。

だから「助け合い」を広める為に一番大切なのは、困っている人が「助けて」とSOSを発信しやすい仕組みを作る事なのです。

皆様、お分かりでしょうか。日本人が人助けをしない訳。そして助け合いを広める為に大切なことは「SOSを発信しやすくすること」だという事を。

そしてそのような視点で考えたのが「えんじょるの」というシステムなのです。

SOSお手軽ですよ~。何しろ電話着信入れるだけ!

ディープフェイク動画

皆さんに楽しんで頂く事も、ケアマネジャーの大切な仕事です。

遅くなりましたが、先月末に作った動画送付状。恥ずかしさを乗り越えて大公開(笑)

https://youtu.be/pXCurHwKBMkf:id:enjorno:20211215234113j:image

 

マキ奈尾美さんのコンサート

本日、マキ奈尾美さんのミニコンサートがありました。わずか1時間ほどのコンサートでしたが、とにかく素晴らしい歌の数々!

これほどまでに聴く人の心を震わせる歌手を、私は他に知りません。

「マキ奈尾美さん」

音楽家としての実力、世の中を見極める目、人としての心の暖かさ、全て本物です。

もっともっと世に出て、多くの方々に聴いて欲しい歌手です。

「今の時代が、マキさんの歌を必要としている」そんな気がします。

近いうちに、ブレイクしますよ、絶対に!

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マキさんの心に響く歌、こちらから聴けます。

【あなたの手に】人類の存続を願う歌

https://youtu.be/DbbZZALZuYw(一曲目は間紀徹さんのラ・ノビア、続く二曲目です)

【ユルラン】若年性アルツハイマー病で他界した母に捧げる歌

https://youtu.be/9yG5Ce45kv8

勝負どころの予感

「えんじょるの」を構想してから、もうすぐ4年になります。

今まで何度も小さな挫折があり、ピンチがあり、そしてそれ以上の幸運があり、何とかここまで来ましたが、そろそろ私は大きな勝負をかけたいと思っています。

それは、「果たしてこのシステムが世の中に受け入れられるのかどうかと言う事を白黒はっきりさせよう」と思うのです。当初は3年でこの結論を出したいと思っていましたが、ちょうど3年が過ぎようとしていた去年の今頃、まさに「えんじょるの」の弱々しい炎がもうすぐ消えてしまいそうなその時に、まるでドラマの中のヒーローのように協力企業が現れたのです。

「これはきっと、まだ諦めるなと言うことかも。」

そう思った私は、「もう少し頑張ってみよう」と奮起してこの1年間を過ごしてきました。

この1年間、まず法人化から始まり、御代田町社会福祉協議会で本格運用を開始しながら、たくさんの講演会やプレゼンテーション、そしてプレスリリースを通して、とにかくこのシステムを世の中の人達に知ってもらうことに努めてきました。途中、私のヤングケアラーの経験談がNHKや新聞で話題になり、意外な方向からも援護射撃が入りつつ、とにかく私にとって今年は最も人前に出て、大勢の人と「えんじょるの」の話をした一年になりました。

そこ結果私は、ある確信が持てるようになったのです。

それは、この「えんじょるの」のマッチングシステムを使って、今行っている買い物代行だけではなくいろいろな高齢者の困りごとを解決できる仕組みにすることができれば、世の中から絶対に必要とされるものになると言うことです。

こうなったらやるしかありません、システム改修を!

今その為の資金調達にチャレンジしています。補助金の審査結果は一月に。来週は投資家とのミーティング。目標1500万円!

 

大きな山場、来ましたよ〜^_^!

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つながりやすさが世の中を変える

日本人の9割は「地域の助け合いは必要だ」と思ってるそうです。

それなのになぜ、助け合いはなかなか広がりにくいのでしょうか?

 

その理由を、一つの例をあげてご説明します。一昨年起きた長野県の千曲川の氾濫。あの時、全国から2万5千人を超えるボランティアが集まってきました。

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2019年の千曲川の堤防決壊

こんな現象は、30年前には考えられなかったことです。なぜこのように大勢のボランティアが、全国から集まってきたかというと、それは・・・昔の人より、今の人の方が優しくなったから・・・ではないんですね。

人の優しさというは、今も昔も変わらず、皆沢山持っています。本当の理由は、情報通信網の発達で、被災者が困っている状況を、リアルタイムに全国の人が分かる様になったからです。それに、車や交通機関の発達により、被災地に行きやすくなったからなのです。だから2万5千人もの人が集まってきたのです。

 

つまり、助け合いを広げるために一番大切なことは、「助けてほしい人」と「助けてあげたい人」を「つながり易くする事」なのです。

例えばそれは「情報をリアルタイムに伝える事」だったり、「移動し易くすること」だったり、他にも「実施する時のリスクを減らすこと」や、「手続きを手軽にすること」、「金銭的な負担をなくすこと」などもつながりやすくする手段の一つです。

だからそうやって「人と人が繋がりやすい」仕組みや環境さえ作ることができれば、あとは、自然と人同士は繋がっていき、助けえ合いが広がっていくのではないでしょうか。

えんじょるのも、「買い物に困っている人」と「地域のボランティア」を、電話着信だけでつなぐことができる仕組みです。

困っている時に困っていることを気軽に発信出来て、手が空いている時にサラッと手助けできる、そんな何気ない助け合いが広がる事を目指しています!

社会福祉大会で話をして来ました

11月27日にエコール御代田で行われた、年に一度の社会福祉大会で、閉会のメッセージを話してきました。

この話、最初に担当者の方から打診された時は、

「そんな大役、絶対ムリー!」

って一瞬思ったのですが、

「もしかして、面白い経験ができるかも。」

と、持ち前の好奇心には勝てずお引き受けしました。

事前に社会福祉協議会の担当者の方からいただいたお題は、3点。

1「ヤングケアラーを経験した立場から地域のつながりについて思う事」

2「制限時間は10分」

3「BGMなどを流して感動的な演出で」

ムムムッ、感動的に⁉︎コレは一気にハードルが高くなったぞ…

BGMって言ったって、曲選ぶセンスないし〜

と思い悩んでいましたが、こんな時はあの方に頼るしかない!という訳で、マキ奈尾美さんのピアノ曲を使わせて頂く事にしました。

曲名はもちろん「ユルラン」

自分の部屋でリハーサルの時にこの曲を流してみたら、これがまたバッチリ良い感じに会うんですね。

「う~ん、こんなにうまく行くなんて、奇跡的だなぁ。」

当日は、私の隣で手話の方が通訳してくださるなか、一生懸命話をしてきました!聴いてくださった皆様が感動してくれたかどうかは分かりませんが、少なくとも曲は感動的でした(笑)

話の最後に、「えんじょるの」の事もしっかり伝えてきましたよ。嬉しいことにこの日の翌日、二人も援助者登録があったのです。私の話の影響かどうかは謎ですが・・・(笑)

という訳で今回もマル!

説明がありません

 

セミナーとコンサートのお知らせ

軽井沢町近隣でご高齢の方と暮らしている皆様へ、無料のセミナーとコンサートのお知らせです。

事実は小説よりも奇なり。今回は、弁護士さんが相続に関する実際にあった面白〜くて役に立つ話をしてくれますよ。その後は、マキ奈尾美さんの素敵なコンサートも!「ユルラン」も聴けるそうです。

どちらも無料で聴けるなんて、滅多にないチャンスですよ〜!

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産経新聞「人語り」

本日の産経新聞の人物を取り上げるコーナー「人語り」で記事にして頂きました。

今回の記事は「えんじょるの」ではなく「私」。

何度読み返しても、我ながら不器用な人生だと思いますが、これ以外、他に生きる道が無かったというのが正直なところです。母との出来事を克服する為だけに生きて来た様にも思います。

発病当時、母は48才。私も今48才。記者の方にお願いして、同じ年の母と一緒に写してもらいました。

宜しければお読みください。

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ZOOM説明会やります

突然ですが、今週の金曜日の夜に急遽イベント開催が決まりました。

11月26日の夜7時から、ZOOMで私が「えんじょるの」の特徴を詳しく説明します。大分県佐伯市の方向けの内容ですが、日本中、いや世界中どなたでも無料で参加できます。

ご興味がある方は、こちらから詳細をご確認ください。

地域の支え合い、助け合いの仕組みづくりを学ぶ会f:id:enjorno:20211124151003p:plain

なんて宣伝してますが、実はまだスライド完成してない・・・

頑張れ~、俺!

 

 

新聞の社説にのりました

本日11/21(日)の信濃毎日新聞の朝刊の社説で、私のことを取り上げて頂きました。

テーマは「ヤングケアラー」

一面のトップ記事では、国が虐待家庭の子供にヘルパー派遣を行うことを決定したことを取り上げており、こうして「ヤングケアラー」に少しずつ光が当たるようになってきたことは、元当事者としては嬉しく思っています。

今月の11/27(土)は御代田町社会福祉協議会が主催の福祉講演会で、15時から10分ほど「元ヤングケアラーの立場から考える、人と人のつながり」についてメッセージも語る予定です。

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信濃毎日新聞の社説

 

ユルラン、好評でした!

11月14日に軽井沢ル・ヴァン美術館で、抽象画家・音楽家のマキ奈尾美さんと、マキさんのお父様である画家・テノール歌手の間紀徹さんの、親子による絵画展とコンサートが行われました。

コンサート会場は、プロの歌手であり、プロの画家であるお二人にしか作り出せない、絵と音楽が融合した独自の世界。

“瞬間的に消える音楽”と“持続する表現としての絵画”

この「動」と「静」の相乗作用で、まるで会場全体が調和の取れた一つの作品のようになりました!

 

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ヨーロッパのような雰囲気の会場

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間紀徹さんの描かれた絵!スゴイ

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画家でありテノール歌手の間紀徹さん

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青空の下のキャンバス

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コンサート中の会場

このコンサートの中でマキ奈尾美さんに「ユルラン」を歌っていただきました。

この曲は、マキさんが作曲したピアノ曲「ユルラン」に、私が歌詞を付けたものです。私が中学生の頃、若年性アルツハイマー病だった母の手を引いて、二人で夕焼け空の下を歩いた切ない思い出を歌詞にしました。

歌の途中からは客席から鼻をすする音があちこちから聞こえてきて、中にはハンカチで涙をぬぐう人も見られます。やっぱりマキさんの歌声は心に響きます。

そしてコンサート終了後には、多くの観客の方々から「感動しました。」「まだ涙が止まりません。」という感想まで頂きました。

きっと天国の母も喜んでくれていると思います。

皆様もどうかお聞き頂ければ幸いです。

 

ユルラン(2021.8.1軽井沢大賀ホールでのコンサート) - YouTube

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ユルランを歌うマキ奈尾美さん

 

 

ものづくり補助金にチャレンジ!

懲りずに、またまた申請しちゃいました。

ほ・じょ・き・ん

今度は経済産業省の「ものづくり補助金」です。

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えぇい!ダメ元でやってやれ!って感じの勢いで締切1日前に申請完了。申請書の製作期間は約1ヵ月。

この補助金、ナント最大1000万円!

もし通れば、えんじょるののシステム改修ができるかも!

採択の結果は来年の1月。今まで補助金勝率は6割の3勝2敗。もちろんプロに頼んで申請書を作ってもらったりなんてしてませんよ〜。貧乏人は全て自前です(笑)!

どうか採択されますように〜!