えんじょるの

現役ケアマネジャーのえんじょるのプロジェクト代表が、現場目線で考えた、買い物弱者問題を解決するITシステム「えんじょるの」と高齢化社会の話をします!あと時々脱線ネタも(^-^)

昨年の運用試験

「えんじょるの」は昨年の10月に1か月間運用試験をしております。

 

その時は援助者30名と利用者9名を、全て私の知り合いにお願いして登録して頂き実施しました。

特に買い物を頼む利用者は、普段から本当買い物に困っている高齢者9名に登録をして頂いたので、実際に運用試験を始める時は、「買い物リクエストが多すぎて対応しきれなかったらどうしようか」と本気で心配していました。

 

さあ、その結果はというと・・・

 

 

 

しばらくは全く依頼が来なかったのです。

 

何故なら・・・高齢者の皆さん、「えんじょるの」がどういうものか分からず不安で使えないのです。

 

「知らないところに電話してトラブルに巻き込まれたり面倒くさい事になるのは嫌だから、来週娘が買い物して来てくれるまで我慢する」というような人が殆どなのです。

 

だけどこればかりは、どうしようもありません。その時私は一軒一軒の高齢者に電話して利用をお勧めしたり、使い方を再度説明に行ったりしました。それでも一月で来た買い物リクエストは4件だけ。その4件はそれぞれ別の人なので、結局残りの5人の方には使ってすら頂けませんでした。

 

高齢者は新しいものがホントに苦手です。新しいものを生活の中に取り入れるためには、外部からの強い「押し」が必要です。それは、高齢者のご家族やご友人、地域の支援者など、高齢者が信頼を置いている人達からのお勧めの力です。

 

ですから、高齢者からの買い物リクエストを増やすには、まずこのシステムが地域の人達から信頼されるものになって、「自分の親にも使わせたい」と思って頂けるような物にならないと難しいのかも知れません。

 

ハードルは高いですが、きっと思いは通じる!

チャレンジしてみようと思います。