えんじょるの

現役ケアマネジャーのえんじょるのプロジェクト代表が、現場目線で考えた、買い物弱者問題を解決するITシステム「えんじょるの」と高齢化社会の話をします!あと時々脱線ネタも(^-^)

ボランティアと遊び心

皆さん、「こんなボランティアだったらやってもいいかなぁ」って思いませんか?

じーばーイーツ

www.chunichi.co.jp

 

清走中

www.seisouchu.com

やっていることはどちらも慈善活動。「じーばーイーツ」は高齢者の家に食事を届けて一緒に食事をするというボランティア、「清走中」はゴミ拾い。どちらの活動も、もしNPO団体なんかが普通に市の広報誌にボランティアの募集案内を出しても、あまり人は集まらないし話題にすらならないと思います。でも、ちょっと遊び心を加えるだけで、これだけ魅力的な活動になるんですね。

 

「えんじょるの」はボランティアが気軽に登録できるように、ボランティア登録~実施~終了報告まですべてスマホで済むようにして、しかも金銭的に損がないように有償ボランティアという仕組みにしました。その結果、地元の105人の買い物ボランティアを集めることに成功したのです。それはそれで、素晴らしい結果だと思っているのですが、しかしこの記事を読んで、「えんじょるのに足りないものはこれかも知れない!」と思いました。

そう、遊び心です!

そこで、「えんじょるの」に少し遊び心を入れたらどうなるか考えてみました。例えば、高齢者からの「買い物リクエストメール」が届いた時、「お礼」の所にこんな一言がのっていたらどうでしょうか?

(買い物リクエストメール)

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只今、買い物に困っている80代女性から、買い物リクエストがありました。どなたか受けて頂けないでしょうか?

本日夜6時までに買い物代行をして下さる方は、下記リンクを押してください。(配達時間は個別にご相談ください)

ご依頼人(利用者):80代女性

近くの目印:○○南小学校

行き先:△△スーパー□□店

ご依頼人より一言:足が悪くて買い物に困っています。どうぞよろしくお願いいたします。

お礼:500円と、死んだお爺さんが集めていたこけし、好きなの1個差し上げます

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「えぇ~!こ、こけし」

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こんなメールを見てしまったら、驚くと同時に笑っちゃいませんか。受ける側としては別にこけしはいらないけれど、なんだか、沢山のこけしが飾ってある家で一人暮らしをしているおばあさんをイメージできてほっこりとした気持ちになっちゃいます。そして、不思議と「困ってるのなら買い物してきてあげようかなぁ」という優しい気持ちになる気がするのです。他にも、お礼の品に「おばあちゃんとの2ショット写真撮影ができます」とか「おばあちゃんが得意の民謡を一曲聴かせます。」なんてあっても面白いですね。

ボランティアをするって言うと、自分を偽善者の様に感じてしまい、なかなか始める勇気が湧かない人は多いと思うのですが、単純に「面白そうだからやってみる」という動機があれば、すごくやりやすいと思いました。

ボランティアと遊び心。とっても大切な関係がある事に気がつきました。