募集チラシが完成!
昨年クラウドファンディングで大勢の方からご支援を頂いた資金で、ようやく募集チラシが完成しました。
8月半ばに御代田町の全戸にポスティングします♪
そして8/10には御代田町社協の広報誌にも挟んで回覧板に載せます。
更に7/29には、御代田町社協にて、共同記者会見を開催します〜!既に格マスコミには案内済み。さぁ、一体どれだけのメディアが集まるのか?
思えば2018年から3年間ずっと1人で「えんじょるの」を運営して来ました。沢山の応援を頂きながらも、何度も「もうダメだ、もうやめよう」と諦めかけた時にいつも、思った事。
「もし今日が人生最後の日だとしたら、何をしたいか?」
その時思った事はいつも、「えんじょるの」を終わらせる為ではなく、一歩でも前に進めるためにこの1日を使いたいという事でした。
そんな精神的にもギリギリの中で、力を絞り出すようにしてやっていた昨年の秋頃。そんな時に訪れた大きな転機。
それは、宇都外務副大臣と三原厚生労働副大臣へのプレゼンでした。厚労省の副大臣室で寝ずに用意した資料で説明をしたあの日から色々なチャンスが続き、社協地域フォーラムでのプレゼン、協力企業との提携、地方議員勉強会での講演と続いて、とうとう今回御代田町社協という公的な組織の事業として動き始める事になったのです。
こんな日が本当に来るなんて・・・人生って不思議です。
そんな万感の思いを込めたチラシがこちら!御代田町の皆様、見てくださいね〜!
信濃毎日新聞の取材を受けました!
「えんじょるの」を9月から御代田町社会福祉協議会で運用開始するにあたり、先日信濃毎日新聞に取材をして頂きました。
私の人生で新聞取材を受けるのは、数えてみたらこれで10回目。一番最初は社会人アメフトで優勝した時。後の9回はえんじょるの関係。
いやぁ、驚いたなぁ。10回も・・・
初めて取材を受けた時は緊張でガチガチでしたが、最近は多少なりとも取材を受けるのが上手くなってきたような気がします。
上手くなってきた・・・?
違うな・・・
正確に言えば、
何を聞かれるか予想できる様になったので、取材前の資料の準備が上手になっただけです。(笑)
近々記事になりますので、その時はご紹介させて頂きます。
さて今回は私一人で取材を受けましたが、実はさらに凄いお知らせがあります。
ナント。今月7/29に御代田町社協と私とで一緒に共同記者発表を行います。先日、御代田町社協から各報道機関に記者発表の案内も送付済み。折角なので「えんじょるの」を採用した全国初の社協として、猛烈にアピールしちゃいましょう!という訳なのです。
ところで少し話が変わりますが、先日の取材の時に新聞記者の方が言ってましたが、御代田町って今すごく熱いらしいですよ。
今、軽井沢に移住してくる若い世代がとても多いのですが、その隣町である御代田町もとても人気エリア。小学校の近くの物件なんかすごく人気があって、すぐ売れてしまうそうです。
その記者の方が仰るには、軽井沢はすでに文化スタイルが出来上がっていてそれなりに窮屈な所があるのだけれど、御代田町はとても自由な空気があって、特に若いフリーのクリエイター系の方がどんどん増えているそうです。
そういえば、御代田町社会福祉協議会がはじめた「ライ麦ストロープロジェクト」も、北欧から移住してきた、クラフト作家の上原 かなえさんが代表をしているって聞いています。町長も3年前に移住してきた人だし、私自身も11年前に移住してきましたし。
確かに多いな・・・移住者。
MIYOTAライ麦ストロープロジェクト | 御代田町社会福祉協議会
何だかここから新しいことが始まる予感がします!(^^)!
イタリアで広島の平和の鐘!君が代も⁉︎
今年もイタリアで行われる広島・長崎の原爆被害者追悼式。
式典の始めでは、憲兵音楽隊が君が代を演奏し、広島の平和の鐘の音が響き渡る。
イタリアでこんな事してるの知ってましたか?本当の話なんですよ。コロナ禍で大変な中、私達の先祖を弔ってくれるイタリア人の皆さんに感謝ですね。
そしてこれは、毎年単身イタリアに渡航し日本人として感謝の気持ちを伝えてきた、音楽家のマキ奈尾美さんの新聞記事です。本日掲載!↓↓↓
https://www.asahi.com/amp/articles/ASP7H6QPLP79UOOB01B.html?ref=amp-photo
NHKの取材を受けました!
昨日、首都圏NHKの方がヤングケアラーの体験談の取材に来てくれました。
来てくださったのは、記者の女性Uさんとカメラマンと音声担当の男性2人。
最初は私の仕事風景の撮影でした。普段働いている机の前にカメラマンと音声さんが機材を構えて、何だか物々しい雰囲気。ドキドキしながら彼らの動きを見ていると、カメラマンの方が私にごっついカメラを向けながら、
「さぁ、普段通り仕事してくださいね。」
って・・・ムリ〜!
外車が買えるくらい高いカメラだそうです
それでも平常心を装いながら、緊張ガチガチでパソコン入力作業してみても、入力ミス、delete 、入力ミス、delete の繰り返し・・・何も進まない〜!
よし、こうなったら電話だ。という訳でヘルパーさんや訪問看護師さんに、特に急ぎではない要件で電話して、サービス内容の再確認!・・・みんな忙しいのにゴメン~!
さぁ、もう電話する先が見当たらない!どうしよう?そうだ、こんな時はミーティングだ!という訳で、急遽他の2人のケアマネを近くに集めて利用者の状況確認!・・・2人とも忙しいのにゴメン~!
とまぁ、「一体何やってるんだかっ?」て感じで、あたふたしてる間に仕事風景の撮影は終了。その後は、近くのホテルの会議室に移動してインタビュー開始!
ここでは35年前に母を介護していた頃の気持ちを記者のUさんから細かく聞かれて、一つづつ丁寧に答えてきました。こういうの意外と忘れないものですね。つい昨日の事のように覚えています。こちらは特に問題なく終了し、トータル3時間の撮影が無事終了したのでした。
最後に9月から御代田町社協で運用開始する「えんじょるの」のチラシをUさんにお渡しして、ちょっとだけアピール。「やっと終わった」…と思いきや、
Uさんがじっとチラシを眺めてたと思ったら、おもむろに私を見て、
「これ少し説明して頂けますか?」「ちょっと、カメラ回して!」
と意外な展開。嬉しい事に,私が「えんじょるの」を説明をするシーンも撮影してくれたのでした。
放送はオリンピックの関係で少し先になり、9月頃の予定だそうです。時間は夜6時から7時の首都圏ニュースの中で5、6分放送されるとの事。ナント今回は特別にNHK長野でも流してくれるそうですよ〜。
放送日が決まったらブログでもアナウンスするので、良かったら見てくださいね^_^
動画送付状の撮影会
今日の撮影会は最高でしたよ~
軽井沢はご覧のとおり素晴らしい天気。そんな中、二人の天使が来てくれました。
今日撮影した動画のテーマは、
「現役ケアマネジャーが、子供からケアマネジメントについて教わる」
です。
色々と真面目な質問をぶつけてみました。
「ケアマネジャーに一番大切なことは何ですか?」
「どうやったらうまくケアプランを作れますか?」
「日本の介護保険制度は今後も大丈夫でしょうか?」
さぁ、二人の先生の答えは~~~
爆笑の渦の中で、素敵な時間はあっという間に過ぎたのでした。
近々公表しますので楽しみにしていてくださいね。
さえちゃん、まなとくん、またおいで~!(^^)!
ヤングケアラーの複雑な気持ち
今日は仕事が休みで、この本を読みました。
自分の経験と照らし合わせながら読み進めることができ、共感の嵐!
それにずっと忘れていた35年前の中学生の時のある感情を思い出して、とても懐かしさを覚えました。
その感情とは・・・ナント「恨み」なのです。
それはこんな理由です。
私が中学生の頃、母は若年性アルツハイマー病の症状が強く現れ始めてきており、徘徊、独語、異食、失禁など、生活上の問題が急激に増えてきました。私は、学校から帰ると徘徊している母を探しに行って家に連れて帰ることが日課になっていました。母が行くところは毎回決まっており、一年前まで私たち家族が住んでいた家でした。その家は、私たち家族が何十年も暮らしてきた家でしたが、母が一人で昼間いられなくなってしまった為、やむを得ず近所のおばの家に同居することになり私たち家族は引っ越したのでした。でも母はそれが理解できず、思い出したように以前の家に帰ろうとするのです。そして毎日家を飛び出して元の家まで歩いていくのですが、結局は玄関にカギがかかって入れずに、いつも家の前で途方に暮れているのでした。
そんな母を私は毎日学校から帰ったら家に連れて帰り、夜遅くに父が帰ってくるまで隣の部屋に押し込め、もう出ていかないように母の気配を気にしながら過ごしていました。母がどんなに騒いでも、泣いても、例え失禁していても見て見ぬふりをしながら・・・
当時の私は、家に帰ってもテレビ番組や趣味を楽しむ心の余裕などなく、毎晩隣の部屋で鏡に向かって話をしている母の声を聴きながら、少しでも現実を忘れたい一心で、耳栓をしながら机に向かって勉強をしていました。勉強が好きだったからではありません。勉強に集中している時間が、辛い現実を忘れられる安らぎの時間だったからです。だから毎日食事以外は5.6時間は勉強していたと思います。
そんな風に、家では毎晩母と二人の暗い時間を過ごしていました。ところが、翌日学校に行くと、学校では友人たちが楽しそうに昨夜のお笑い番組やアイドル歌手の話をしている。そんな姿を見ていると、まるで私が過ごしている暗い夜とは別世界の話を聞いているような感覚になるのです。
そしてそこで湧き上がってきた感情が、幸せそうにしている友人たちへの「恨み」だったのです。(自分勝手な逆恨みである事は承知しています)
今日読んだ本にも、そのあたりのヤングケアラーの心理が細かく書いてありました。
今でも時々、当時の暗い蛍光灯に照らされている母の不安げな顔と、心の中のネガティブな感情を思い出して何だか胸が苦しくなります。
それにしても、まさかあれから35年後に、こんなヤングケアラーが問題となる時代がくるなんて誰が想像したでしょうか・・・
御代田町社会福祉協議会で運用決定!
9月1日から御代田町社会福祉協議会で「えんじょるの」を運用する事が決定しました!
社協が運用するのは日本初です!
今までは自前で運用していましたが、この社協が運用するスタイルこそが本来の形。
いよいよ理想の姿で開始できます!
なぜ社協が運用すると良いのか?と言う事ですが、二つ理由があります。
一つは、社協には信用力があるからです。
つまりこういう事です。高齢者にとって、買ってきてくれるボランティアさんが、「えんじょるののボランティアさん」か、「地元の社協のボランティアさん」かの違い。いかがですか?長年地元で暮らしている高齢者にとって、信用力があるのはどちらでしょう?・・・当然ながら断然社協ですよね。だから、高齢者が不安なく頼みやすいのです。
えんじょるので大切なのは、買い物保障。つまり、その日買い物に行けるボランティアが見つからなかった時に、最終的に買い物をしてくれるスタッフがいないとダメなのです。
では今まではどうしていたかと言うと、私が買い物保障をしていたのです。たった一人で。だから仕事でどうしても出来ないことがあったりして、結局「保障」にならなかったのです。それが、社協だとできるという事。
この二つの理由で、社協が運用すればうまくいくという事です。
さぁいよいよ始まります。
8月には御代田町の回覧板にチラシを入れますよ~!それに新聞折込チラシを入れたり新聞記事にもなる予定です。
ワクワクします~!
戦争と原爆を忘れない
人類史上、最大の殺人。76年前の長崎と広島の原爆投下。死者は合わせて21万人。
今、日本人ですら遠い記憶となりつつあるこの出来事。このことを忘れないために「広島と長崎の原爆犠牲者を追悼する式典」が、遠くイタリアのローマで、20年以上イタリア人によって毎年行われているのは、皆さん知っていますか?
実は私も昨年初めてこの話を聞いた時、「イタリア人が、見ず知らずの日本人の為に祈ってくれる訳ないだろ!」と思いました。
でも、本当だったのです。信じられませんでした。
更に、その事に感謝を伝える為に、毎年たった1人でイタリアに渡ってその式典で歌を歌っている日本人の歌手がいることも知りました。もちろん仕事ではなくすべて自分でコストを負担して。
凄くないですか?
その歌手は、マキ奈尾美さん。
今年はコロナでイタリアに行けない為、イタリアの式典に合わせて8/1に軽井沢大賀ホールにてコンサートを行います。歌もピアノもハートも素晴らしい音楽家です。ぜひ聴きに来てください。
戦後76回目の平和記念日に寄せて「命ある限り輝いて」
8月1日(日) 開場13:30 開演14:00 全席指定4000円(感染対策のため総客席数の1/3制限あり) チケット予約・購入は大賀ホール 0267-31-5555 軽井沢駅から徒歩5分
NHKの取材がくる!?
7月にNHKのテレビ番組取材がきます。
「スゴイじゃない~!えんじょるのもNHKで紹介されたら有名になるかも!」
と思ったあなたっ!
残念ながら「えんじょるの」の取材ではありません・・・
実はこの番組なのです。
“ヤングケアラー” 知ってほしい介護する子どものこと | NHK
最近よく聞きますよね「ヤングケアラー」という言葉。
「ヤングケアラー」とは、家族の介護や世話を行っている18歳未満の子供の事。
その番組が私を取材に来るのです。
何故なら、私も35年前ヤングケアラーだったから。
当時、中学生の私は若年性アルツハイマー病の母親の介護をしていました。
その体験談を取材に来るそうです。
35年前(1986年)といえば、今とは全く社会構造が違います。3世代同居率は50%近くありました。家にはおじいちゃんおばあちゃんがいるのが当たり前で核家族はまだまだマイナー組。そして高齢化率も10%台と低く、高齢者よりも圧倒的に若者が多い時代でした。
だから、家族の誰かが介護が必要になったら、同居している他の大人が世話をする余裕がどの家庭にもありました。それに介護が必要な高齢者の数自体も少なかったですし。
そんな時代に、核家族だった我が家は母親が病気になってしまい、子供である私が世話をせざるを得なくなってしまったのです。まさに現代のヤングケアラーの家族状況そのもの。そんなことが35年前に我が家で起きていたのでした。
今回の取材はその時の事についてです。当時は自分と同じ境遇の人など私の周りには殆どいませんでしたが、まさか35年後に、ヤングケアラーがこんなに増える時代がくるとは想像もしていませんでした。
今回の取材についてはすべて実名と実際の写真を出すつもりです。もう35年も前の事ですから母も当然この世にいません、私も自分の経験を自分の中で消化できており客観的に話せるようになっています。だからこの番組で、少しでも現代のヤングケアラーたちを支える力になれたら良いと思います。
放送は9月ころだそうです。またブログでお知らせします。
6月の動画送付状
毎月恒例の動画送付状、今月もつくりました!
今月の動画は、新緑の軽井沢の森の中を探検です。どうかご覧ください。
やっぱり仕事は楽しくやらなくちゃ〜^_^
コンサートの詳細が決まってきました!
さあいよいよ今年も、音楽家マキ奈尾美さんのコンサートの詳細が決まってきました!
去年も、本当に素晴らしいコンサートでした。
そしてなんと今年はオンライン中継もやるそうですよ。全世界へLIVE配信!
心震える「感動体験」をしたい方は是非!
えんじょるのも協賛していますよ^_^
「歌作り」また始めました
今年も恒例の「音楽家マキ奈尾美さん」のコンサートが8/1(日)に軽井沢大賀ホールで開催が決定しました。
今年は、なんとそこで
「マキさんが作曲、私が作詞した新曲」
を発表しようと現在計画中なのです!
信じられないですが、ホントの話なんです。ド素人の私に作詞を任せてくれるなんて、マキさんの度量の大きさを感じてしまいます(笑)
曲の題名は「UNSUNG HERO」
直訳すると「謳われない英雄」。これは縁の下の力持ちや、影の立役者という意味です。今回はそのような人たちを讃え、勇気を出してもらえる曲を作ろうという事になりました。
という訳で、私は先日から暇さえあれば歌詞を考えてきたのです。でもなかなか歌詞のイメージが定まらずに悩んでいたある日、私はふと「UNSUNG HERO」という言葉をネット検索してみたのでした。
するとヒットした言葉が、ナント「UNSUNG HERO」=
「アメフトのオフェンスライン!」
このオフェンスラインというのは、攻撃の最前線で試合中ずっと相手をブロックして味方を守る、チームの中でも最重量級の大男5人組のポジションを指します。まさに「気は優しくて力持ち」、「UNSUNG HERO」という言葉がぴったりの男たちなのです。(しかもアメフトは球技なのにこの5人だけは「ボールに触ってはいけない」というスゴいルールまであるポジションなのです!)
この言葉を見た時に、私は自分の14年間アメフトをしてきた中で学んだ、一番大切なことを思い出したような気がして、その瞬間から「UNSUNG HERO」という言葉がアメフトから離れなくなってしまいました。
という訳で、一気に歌詞も路線変更して、ナント!アメフト選手の歌詞にしてしまいました。制作時間はたったの20分!アメフトの歌詞になると、いろんな言葉が次から次へと浮かび上がってくるのです。
先日この歌詞を、思い切ってマキさんにお見せしました。私の内側から湧き上がってきた本当の想いが詰まったこの歌詞を。
まさかマキさん、アメフト選手の歌詞がでてくるとは思わなかったと思います(笑)
さぁこの企画、一体どうなることやら。どうぞ皆さんお楽しみに^_^
交通弱者問題の解決策
前回は交通弱者問題がどうして解決できないかと言う3つの理由を書きました。
その3つの理由を簡単に言うと、
1 タクシーは高くて使えない人が多い
2 公共交通機関は体力的に使えなかったり、利便性が悪くて使えない人が多い
3 自治体も事業運営のコストを負担しきれず、これ以上サービスを充実させられない
ということでした。
だから、この問題を解決するためには、「安くて、完全個別送迎」でかつ、「運営コスト」が安い仕組みを作る必要があるのです。
そこで今日は、私が「これからの日本にはこれしかない!」と考える唯一の方法をご紹介しますね。それでは説明をします。
今、日本の移動サービスを道路運送法の中で3つに分けると
① 許可が必要なバスやタクシー
② 登録が必要な自家用有償旅客運送
③ 許可登録が不要な互助活動による運送
になります。
①は皆さんご存知のサービスですが、そもそもこの①では交通弱者問題が解決できないから問題になっている訳です。先ほど言ったように、料金が高かったり、使い勝手が悪いから。
そこで②ですが、これはいわゆる非営利団体が非常に安い料金で(ほぼ奉仕レベル)送迎を行うことを認める制度。でも、この実施団体ですがここ15年間を見ても、全国的に数が増えていないのです。15年間ですよ!これでは「制度的に魅力がない」と言われても仕方がありません。交通弱者は増えているのに、サポートする団体が増えていない。この理由は、登録手続きの負担が大きいからだと思います。(あくまでも私の私見ですが、実際に面倒です。)今後も今の枠組みのままこの仕組みが広がる可能性は低いと思います。
そうすると、残るは③です。これは、いわゆる無償の送迎です。お金を1円も取らずに、自分のマイカーにのせて送迎するボランティアです。
「無償⁉ ボランティア!? そんなものが広がるの?」
と、皆さんきっと思われるでしょう。でも私はこの③に、日本の交通弱者問題を解決できる可能性を感じているのです。
今からその理由を書きます。
この③ですが、現在の道路運送法では下記の様に(1)-1から(4)-4まで9類型が認められています。
この9つ、見て頂ければわかりますが、全て無償サービスが絶対条件ですよね。
でもこの9つのパターンの中で利用者から運賃以外でお金をもらえるのがあるのです。どれだと思いますか?
それは、
(4)-3「子供の預かりや家事身辺援助等のサービスと一体的に行われる場合」
です。つまり、送迎は無料で提供し、送迎した後の身の回りの手伝いを有料にするのであれば、お金を取ることができるのです。
具体的に例を示すと、例えば買い物。ドライバーは家からスーパーまで無償で送り、スーパーで買い物付添いをすることに対して料金を頂く。この料金は、自費のサービス費用として契約で定めておく。買い物中は商品のピッキングや、会計、商品の運搬などを有料サービスとして提供し、買い物が終わったら再び無料で自宅に送迎するという訳です。これは買い物だけではなく、銀行や役場の付き添いなどの、高齢者の日常生活に必要な外出全般にも同じ様に使えます。
例えば、この付添い料金が2時間1000円という安い料金だったらどうでしょう?使う高齢者にとっては、往復のタクシー代よりも安くて、しかも付添いまでしてくれる夢のサービスになるはず!
一方でドライバーにしてみれば、手空き時間を使って、若干のお礼も貰えて、人に喜ばれるというメリットがあります。だから有償ボランティア感覚でやってあげようかなと思う人は地域に大勢いるような気がするのです。
私はこのマッチングに「えんじょるの」を使えば、登録やマッチングの手軽さからボランティアを大勢集めることができるし、オペレーターの人件費もかからないから超低コストで運用できるし、電話しか使えない高齢者でも簡単に使えるので、すごく良い仕組みになると思うのです。
もちろん付添いサービス契約の内容や、交通事故の保険の問題など課題は色々ありますが、そこは知恵を絞ってこれから解決すればよい!
いかがでしょうか?このアイデア。
これが私の、えんじょるの活用術第2弾!
「外出付き添いえんじょるの」なのです。
この仕組み、すでに特許も出願済み。
はたして日本の交通弱者問題解決の切り札になるか!? 賛同者募集中です!
交通弱者問題の3つの原因
買物弱者問題を考えていると、
「結局これって、交通弱者問題なんだよなぁ」
と思います。
車の免許を返納して、移動が困難になる。
コトの発端はここ。
移動が困難になると、買い物や通院に困ったり、外出機会が減ったりと、色々な諸問題が発生してくる訳です。まぁ、車社会の弊害でもありますが。
そこで、全国の自治体はこの問題を解決しようと色々な施策を講じているわけです。例えば、相乗りタクシーとか、デマンドバスを整備したりとか、または力技でタクシーチケットを住民に配布したりとか・・・
でもこれが見事にうまく行かない!
実際にこれらの施策で交通弱者問題を解決できている自治体は皆無と言って良いでしょう。
何故か?
そこで、今日はここで私なりの分析を踏まえた「交通弱者問題が解決できない3つの理由」をお伝えしましょう。
まず理由の一つ目、
1 そもそも、タクシーを使うお金がないから【利用者の支払い能力の問題】
考えてみて下さい、移動をすべてタクシーでまかなえれば何も問題ないのです。皆がじゃんじゃん使えるお金を持っていて、心置きなくタクシーを使えれば交通弱者問題は全て解決します。でもそれができないから別の手段が必要になってくるのです。
二つ目、
2 人が外出する場合、人によって「体力」、「行き先」、「外出する時間」が違うため、公共交通機関では対応しきれないから【利用者の利便性の問題】
「体力」がある人は歩いたりバスや電車を使えるからそもそも交通弱者にはなりにくいのですが、体力のない高齢者だとバスや電車を使う事だけでも困難。また病院への通院一つとっても、人によって行き先の病院は違っているし、予約時間も違うから、どうしても路線バスでは対応しきれず、個別送迎が必要になってしまうということです。
三つ目、
3 交通手段を整備するには車両費・人件費・管理費など、運営者側に莫大なコストがかかるから【運営者のコストの問題】
私の知っている小さな自治体のデマンドタクシーは、毎年7000万円の赤字を税金で補填しています。当然税収の少ない自治体はこのような施策すら整備できません。
ここで2番と3番は、相反する性格を持っています。つまり利便性を向上させようとするとコストが増えてしまうし、コストを抑えようとすると利便性が低下するという問題です。この葛藤の中で、折衷案として【相乗りタクシー】とか【デマンドバス】のような仕組みができてきたという訳ですね。
でも、最近はこれらの折衷案もうまく行かないという事が明らかになってきました。なぜなら、お金も体力もない高齢者が外出するためには「安くて、完全個別送迎」が絶対条件であるケースがほとんどで、折衷案では意味をなさないからなのです。つまり、1番の【利用者の支払に能力の問題】と2番の【利用者の利便性の問題】が少しでも損なわれてしまうと、高齢者にとっては全く使い物にならない仕組みになってしまうと言うことなのです。
さぁ困った。「安くて、完全個別送迎」でありながら、3番の【運営者側のコスト】が安い仕組みなんてあるのでしょうか・・・?
実はあるのです。常識を覆す画期的な方法が。
解決策は次回のブログでお教えしますね。
助成金、2連敗でした
昨年度末にチャレンジした2つの助成金、
「長野県元気づくり支援金」と」「総務省地域課題解決案公募」ですが、
残念ながら2つとも採択されませんでした。
残念!
今回の応募目的は「システム改修」です。今のシステムは買い物代行だけですが、それだけでなく、外出付き添いやゴミ出し支援などに幅広く使えるシステムに改修するための資金獲得が目的でした。
思い返せば、この3年半でチャレンジしてきた助成金は全部で5つ。そのうち2つが採択。3つが不採択。勝率4割。それでもめげずに、これからもまだまだチャレンジしていくつもりです。
とにかく今回の2つは、審査員の心を動かせなかった私の力不足。また出直します。
皆様へのご報告でした。