小さな善意
よく人から、どうして「えんじょるの」を作ろうと思ったのですか?と聞かれます。
決して買い物難民問題に深い思い入れがあったわけではありません。むしろ私自身は買い物がめんどくさくて嫌いな方なので、本当は買い物に困っている人の気持ちなど分からないのかも知れません。
この問題に巡り会ったのは、私がケアマネジャーと言う仕事をしていたからです。言うなれば、偶然なのです。
でもこの仕事を始めるずっと前から、私はある思いを持っていました。それは「人の善意の力を集めれば世の中が変わるに違いない」という思いです。
今回は、この事について、少し話をさせていただきます。
誰しもが、心の中に善意を持っています。例えば、今朝もこんな事がありました。駅に向かって一生懸命走ってる女子高校生を、私は車で追い抜きました。駅まではまだ200m以上あり、2分後に発車する電車には、恐らく遅れそうな様子です。一瞬私は「駅はどうせ通り道だし、乗せてあげたい」と思いましたが、そのまま素通りをしてしまいました。なぜなら誘って断られてもあまり良い気分ではありませんし、女子高生を狙う変質者と思われても嫌ですし、そもそも彼女が本当に電車に遅れそうで急いでいるのかどうかもわからなかったからです。
このようなことって、皆さんも身に覚えはありませんか?「ちょっと助けてあげたいなぁ」と思ってもそのまま消えてゆく「善意」。私はこうした「善意」を、誰しもが自然な形で表出できる世の中になると、世の中の多くの問題が解決できてしまうのではないかと考えています。
「買い物難民問題」もその一つだと思っています。
誰かが買い物に困っているときに、他の誰かがついでに買ってきてあげるだけで解決してしまう。仰々しい移動販売車やネットスーパーは必要ありません。しかしそれができないのは、色々な現代の諸事情が絡み合っているから。
そういった「大人の事情」を少しづつ解きほぐして、もっとシンプルな世の中にできたらいいなぁ・・・と思っています。
昔は近所の助け合いが普通でした。だから昔の人は今の人より善意に溢れていたかというと、私はそうではないと思います。人の心の中にある善意は、現代人も昔の人もそう変わらない。ただ昔は、その善意を発揮しやすい環境があっただけ。だから現代においても、善意を発揮しやすい環境(仕組み)を作れば、たくさんの助け合いが生まれてくると私は思うのです。
気軽にサッと助け合える関係作りを目指して、「えんじょるの」はこれからもチャレンジしたいと思っています!
第2章の始まり
今朝は清々しい朝です。
8月から「えんじょるの」第2章が始まります。
第1章のテーマは「創る」でした。
私事で恐縮ですが、思い起こせばこの1年半、私はどん底から這い上がる為に、ひたすら「えんじょるの」に取り組んできました。ゼロから創り上げる事は大変だったのですが、「えんじょるの」の事を考えていれば、辛い事を忘れる事ができました。「えんじょるの」があったから、私は前に進んで来れたと思っています。
この事業を始めた時に決めた事。それは
「3年で白黒つける」という事。
私が「こんなのがあったらいい」と思って作った仕組みが、果たして世の中に受け入れられるのか、それとも私の感覚がズレていて、世の中からは必要とされないのか。それをこの目で確かめたい。
だからあと一年半は全力投球します。そして一年半後、目の前にどの様な世界が広がっているかとても楽しみです。
8月から始まる第2章は「広げる」をテーマにしていきます。
この一年半で出会った強力な仲間達と、今着々と準備中です。
精一杯チャレンジしてみます!どうか応援して下さい!宜しくお願いします。
取れるか?補助金!
「小規模事業者持続化補助金」
漢字が12個も続いて、頭がキョゼツハンノー起こしてますが、今度この補助金にチャレンジしたいと思っています。
この補助金は、平成30年度補正予算の小規模事業者向け補助金で、上限50万円まで出るものです。
早速私は地元の商工会が主催する
「補助金ゲットだぜ!マルトク対策講座」
に参加してまいりました。(本当はこんなふざけた名前ではありませんが、内容はだいたいこんな感じです)
説明の後は毎度の事ながら、「こりゃいけるぜぇ!」と、いつも通りの、根拠もない自信に満ち溢れていました。
(余談ですが、私は宝くじ買う時、いつも本気で当たる気がしてしまうのです。なんでしょうか、この自信。昔からそうなんです。だからと言って、1度も当たった事は無いのですが…)
それと、説明を聞いて非常にびっくりしたことがありました。それは、ある条件を満たすと補助金の額が2倍の、100万円に増えると言うのです。その条件というのが、「過去3年以内に商工会が行った創業支援事業に参加している」と言うものでした。この創業支援事業と言うのは何かと言うと、いわゆる「創業塾」とか「創業セミナー」のように、世の中に創業者を増やすために自治体や商工会が行う講座の事なのです。
そういえば・・・私、参加してました・・・3年前。あの時は、「面白そうだし、タダだから参加してみよう」って軽いノリで受けただけなのですが、まさかこんなところで役に立つとは!
説明会が終わった後は、「この補助金は俺の為にあるんだ!」、そう心に確信しながら、既に私の頭の中に100万円の札束が舞っていたのでした。
さぁ結果はいかに。7月後半に審判が下ります。
審査が通ったらブログでご報告しますね。(落ちたらカッコ悪いのでしません)
プレゼンしてきました!
先程地元の町役場でプレゼンをしてきました。
皆様関心を持って聞いて下さり、
「これ広がると助かる人沢山いますね」
「地域の繋がりが生まれていいですね」
など好意的なご意見も頂き、とても上手く行きました。
役場の職員の皆様、ありがとうございました。
えんじょるの第2章、いよいよこれから!
どこまで広がるか、チャレンジ開始です!
明日プレゼンしてきます!
8月から「えんじょるの」は変わります!
今は一つのお店でしか実施していませんが、8月からは実施地域を大きく広げる予定です。その関係で、明日私の住む小さな町の役場で、「えんじょるの」のプレゼンテーションをさせて頂くことになりました。
果たして皆さん関心を持ってくださるかどうか、今からとても楽しみです。
買い物難民問題解決と地域づくりに役立つ事を精一杯アピールして参ります!
ロゴマーク製作
今度「えんじょるの」のホームページをリニューアルしようと思っています。それに伴い、ある方からアドバイスを頂き、「えんじょるの」のロゴマークを作ることになりました。
しかし、ロゴマークなんてあまり大事だと思っていなかったので、正直よくわかりませんでした。だから「自分でちゃっちゃと作ればいいや〜」なんて感じで軽〜く考えて、早速動物のキャラクターを思いつくままに紙に書いたのでした。
それがこちら。
描いてみたら・・・自分が5歳児レベルの絵しか描けないと言う、情けな〜い現実に気付かされたのです。
「悔しいけど、これ以上うまくは描けない。やっぱりプロに頼まないとダメか…」
と途方に暮れていた時、
…奇跡が起きたのです。
なんと、今回たまたま相談した、いつも仲良くして貰っている友人のIさんは、以前IT企業でロゴマークやウェブサイトのデザインをしていた元プロフェッショナルという事が判明したのです!
「ほんとに神様っているんだなぁ」と感じた瞬間でした。
そしてすぐにIさんは素敵なロゴマークを作ってくれたのです。
Iさんが作ってくれたロゴマークは、こちら
https://www.facebook.com/130072331167221/posts/407804033394048?s=100003762611561&sfns=mo
ちなみにIさん、私の描いたど〜しようもない動物の絵まで、可愛いロゴマークにしてくれちゃうお茶目な方なのでした(^^)
Iさん、ホントにありがとうございました😊
踊るおばあちゃん
今日は私の職場で毎月開催される「社交ダンス」の日でした。
私が働く事務所は、高齢者の複合施設の中にあって、特別養護老人ホーム、グループホーム、デイサービスが併設されています。
だから昼間だと、館内には全部で130名位の高齢者が過ごしてるので、それはもう賑やか・・・でもないか。
高齢者はあまり騒ぎませんから。
でも月に一度のダンスレッスンの日は違います。何が違うって・・・高齢者の皆さんの目の色が!
この日は、社交ダンスの先生がやって来て、皆でダンスを踊るのです!ダンスホールに変わった施設のフロアには、往年の紳士、淑女達が、素敵な音楽に合わせてステップを踏むのです。
凄いでしょ〜、信じられますか?皆さん要介護の認定を受けている方々ばかりなんですよ!
社交ダンスはペアで踊ります。お互い支えていれば転ぶ心配もないので、足が悪い方でも、掴まり立ちさえ出来れば踊れちゃうのです。
今日私は、要介護2の89歳のおばあちゃんとワルツを踊りました(^^)
若い頃やっていたというだけあって、ステップは完璧!ワルツの次は、タンゴ、ブルース、何でもいけます。
普段は彼女、老人車(車輪がついた押し車)を押しながら、えっちらおっちら歩いているのですが、ダンスの時のこの豹変ぶり!
好きな事って凄いパワーを引き出すのですね〜。お見それしました。
高齢者と医療
今日は少し真面目な話を。
先日一人暮らしの94歳の男性が、主治医の勧めで週3回透析を受けることになりました。本人もそれを希望したとの事です。
その後、遠方に住む息子さんからこんな話がありました。
「本人は歩けないので、週3回透析に通うにはタクシーを使わないといけません。その料金、毎月60,000円を私が払わなければならなくなりました。本当に大変です…」
父親の命に引き換えるわけにはいかないので、息子さんは何とかして支払うと言っていましたが、その時の息子さんが言った一言が忘れられません。
「あの人は、まだ生きたいのか…」
それぞれの家庭に、それぞれの事情がありますが、とても重い言葉でした。
日本では誰もが高度な医療を受ける権利を持っています。しかし、日常生活でさえ介護が必要な高齢者にとっては、医療を「受ける事」自体がとても大変なことなのです。
一体誰が送迎するのか
一体誰が家で薬や医療器具の管理をするのか
仮に皆さんが医者から、「この治療をしないとお父さん(お母さん)は一週間で亡くなります。」と言われたら、拒否する事は出来ますか?
そんな苦しい選択の末、親に医療を受けさせる為に生活が追い込まれていく息子さんや娘さんたちを、ケアマネジャーをしながら大勢見てきました。
親の介護をする為に離職する事を「介護離職」と言います。国は介護離職を減らそうとしていますが、現実は問題が山積みです。
透析が始まる高齢男性の気持ちと息子さんの気持ちの間で溜息をつきながら、今日も仕事してきました。
アニメ制作④〜完成〜
えんじょるの説明用アニメ作りも、最後の仕上げです。「えんじょるの」の仕組みを説明するミュージックビデオができたので、後はその前後に「えんじょるの」の特徴などを説明するナレーションを加えれば終了です!
ナレーションは歌を歌ってくれた歌手のAさんに再びお願いしました。
もうミュージックビデオを作り上げた私にとって、ナレーションなんてお手の物です。ちゃっちゃと仕上げると、
遂に完成〜!
約6分間のえんじょるの説明用アニメ、題して
「えんじょるのってなんじゃろな?」
汗と涙の結晶です。是非観てください。
https://www.youtube.com/watch?v=NJEMIUGKDcw
いや〜、かなり手作り感満載ですが、ど素人でもやれば出来るんですね〜。
良い勉強になりました(^^)
アニメ制作③〜絵を描く〜
「えんじょるの」アニメ制作は続きます。歌が完成したので、次はこの歌に合わせてアニメ動画作り!
でもさすがにこれはかなりハードルが高い。以前ブログに載せましたが、何しろ私の絵は5歳児並み。
これ、ゾウのキャラクターのつもりです…一応。「逆に素人っぽさが受けるかも」と一瞬頭をよぎりましたが、やはりギャンブルすぎるので断念。
やはり絵だけは上手い人に描いてもらうことにしました。(歌も上手い人に歌ってもらいましたが…)
そこでお願いしたのが、ネットで見つけた超個性的な絵を描くKさんです。この方に絵を書いてもらいたいと思い、早速連絡を取ってお願いすると、嬉しいことに快諾!すぐにストーリーに合わせて何枚か絵を描いて頂くことが出来ました。
でも皆さん考えてみてください。普通アニメってキャラクターが動きますよね。でも、描いてもらったのはただの絵です。
当然動きません。
「・・・うわぁ〜、そこまで考えてなかった〜!」
って、ホントに自分で馬鹿だと思います・・・
でも、色々調べてみたら、無料のアニメ制作アプリ「キュウベエ」を使えば、絵の中のキャラクターを少しだけ動かすことが出来る事を発見!
そこで私は無い知恵を振り絞って考えました。
「キャラクターを動かすのではなく、紙芝居のように画像を差し変えていけば良いんだ。そしてその中で、少しだけキャラクターに動きを加えれば、それらしくなるかも。」
そんな訳でトライしてみたところ、これが意外とイイ感じなんです。
無謀なチャレンジは、まるで綱渡りの様に危うく、それでも滑落せずに少しずつ前進しているのでした。・・・続く
アニメ制作②〜歌を作る〜
世界一、ロークオリティなアニメを作ってしまった反省から、いよいよ本格的な「えんじょるの」アニメ制作が始まりました。
まず私が考えたのが、ミュージックビデオにする事でした。
「歌を聴きながら楽しく仕組みが分かれば、皆さん見てくれるに違いない!」
(・・・素人のくせに、いきなりハードルあげますよね〜。我ながら、この性格一生治らない気がします)
当たり前ですが、ミュージックビデオと言うからには歌がないといけません。
そこで私は、歌を作ることにしました。そう、自分で作詞作曲です。(自分で歌う事も一瞬頭をよぎったのですが、「それだけは、危険すぎる!」と、本能的にわかりました…)
でも最近は便利なサイトがあって、そこを使えば、楽器も弾けない音楽ど素人の私でも歌が作れちゃうんですよ。そのサイトがこちら。
具体的な作り方は、まず私の頭の中に浮かんだメロディーを鼻歌にしてスマホに録音します。そしてその録音した音源をこのサイトで自分の気に入った演奏家に依頼をすると立派な伴奏にして返してくれるのです。
そしてできた伴奏に合わせて、これまた自分が考えた歌詞を歌い、それを録音してこのサイトにお願いをすると、またまた自分の気に入った歌手が素敵な歌を吹き込んで返してくれるのです。
こうして完成した歌がこちら!
歌手のAさん、ほんとに素敵な歌声です。
いや〜、歌作るって本当に楽しいです!特に自分で作った歌は格別。何百回も聞きましたがホントにイイ歌なんですよ〜。(そう思ってるのは私だけかも知れませんが・・・(^^)
まだまだアニメ制作は続くのでした。
アニメ制作①〜チャレンジ開始〜
以前、えんじょるのの仕組みを高齢者に説明することがとても大変だという事を書きました。
でももっと苦労したのが、実は「買い物に行ってくれる援助者」に説明することでした。
今は新聞などでご紹介いただいたこともあり、ご自分でパンフレットやホームページを見て仕組みを理解して下さる方がほとんどなのですが、昨年の運用試験の時は大変でした。
何しろ説明するにも、協力者30名一人ひとりの所へ行って、お手製の説明書を見せながら細かくやり方を説明するのですが、これがなかなか伝わらないのです。
必死の説明が終わり、やれやれと感じていると、
「それで結局は、誰が高齢者からの電話にでるのですか?」なんて質問が来て、(…電話オペレーターはいないって何度も言った筈なのに、全く伝わっていない…)と打ちひしがれる日々が続いたものでした。
そこで私が考えたのが、「一人ひとり説明して回るのは時間がかかりすぎる。(ホントは疲れた!)そうだ動画を作って、それを配信すれば、皆それを見て理解してくれる。しかもアニメなら、楽しく見てくれる筈!」
という事で、私は早速、説明用のアニメを作る事にしたのでした。もちろんお金はありませんから、自分で…(^^)
ネットで検索すると、ありましたよ~、無料アニメ制作アプリ!「キュウベエ」!
早速このソフトを使い、自分で絵を描いてアニメを作ってみました。
最近は凄いですねー。何でも無料ですからね。こんな凄いソフト、昔なら何万円もしたと思います。使い方も簡単で、ナントたったの2日で5分間の説明用アニメが出来てしまったのです。
でも、できたアニメはというと・・・
キャラクターの口が動くだけのつまんないアニメ。しかも絵のレベルは5歳児並み。加えてアニメの声優は・・・私(46才のオヤジ)
(誰が見るんだ、これ・・・)
恐らく世の中で1番ロークオリティのアニメを作り上げた瞬間でした。
「死んでもこれをユーチューブにアップする訳にはいかない…」
と良心までもが咎めてしまった私は、心を入れ替えて本格的に説明用アニメ制作にチャレンジする事にしたのでした。
・・・続く
商店街での出来事
先日仕事の休みの日に、いつも頼りにしている包括支援センターのKさんに、近くの商店街の振興会理事のHさんに会いに連れて行ってもらいました。
なんとこの商店街、画期的な取り組みが評価されて、全国から注目を集めている有名な商店街で、内閣総理大臣賞や、中小企業庁や経産省から数々の賞を貰っているのです。
そんな有名な商店街の振興会理事のHさん。そこでHさんから貴重な話をして頂きました。
実はこの商店街のお惣菜屋さんも、数年前に電話注文による買い物サービスを行ったとの事。お惣菜の注文と一緒に、商店街で買い物して届けるというサービスでした。しかし実際は大失敗をしたそうです。どういう風に失敗したかと言うと、
注文を受けたお惣菜屋さんの従業員が、買い物をして高齢者の家に商品を届けると、高齢者は既にお茶を用意していて、
(高齢者)「せっかく用意したんだから飲んで行ってくれなきゃ困る」
なんて言われて、
(従業員)「じゃあ一杯だけ」
と言ってお呼ばれすると、次々とお漬物や煮物などが出てきて、お茶飲み話も終わらずに、従業員はいつまでも帰れなくなってしまうそうです。そして、そんな注文が1日に何件も続くと仕事にならなくなってしまったとの事・・・😅😅😅
嘘の様な本当の話・・・
しかもHさん曰く、
「高齢者は買い物に困って注文するのではない。話相手が欲しいから注文するんです。本当は買い物には何にも困ってないんです。」との事。
これまた、ちゃぶ台返しをする様な、大胆なご意見!
でも、長年高齢者に関わってる私には分かる気がしました。
高齢者は、パーティ用のピザも、お弁当のおかずも買う必要はありません。好きな漬物とご飯があればそれで良いのです。だから商店街に電話してお惣菜を注文はするものの、本当はお惣菜が欲しかったのではなく、それよりも「お惣菜屋さんの優しいお兄ちゃんが届けてくれる」事の方が【魅力的な商品】だったのでしょうね。
「高齢者は買い物に困っていない!」
ある意味真実かも知れません。Hさんが言った言葉が、あれからいつも心に引っかかっています。何だか複雑な気持ちになった日でした。
それにしても、お惣菜屋さんのお兄さん、なんて良い人なんだろう(^^)
取引と援助の違い?
「取引」と「援助」の違いについて考えてみました。
「取引」って、いわゆる交換することです。例えば、物とお金、お金とサービスなど。
自分が何かを与える代わりに、相手から何かをもらうのが「取引」です。そして、その約束が「契約」ですね。ですから取引をする時には契約を交わすことになります。
一方で、援助とは、困っている人を助けることをいいます。それは一方的に与える行為です。
この取引と援助、「自分が相手に何かを与える」という事は同じでも、与える側の動機が全く違いますよね。
「えんじょるの」は、その名の通り「援助」をベースにした仕組みです。だから助ける人と助けてもらう人の間に契約はありません。
昔からある近所の助け合い…例えば足の悪い高齢者の代わりに、近所の人が買い物をしてきてあげる。そして、そのお礼に感謝の気持ちとして高齢者は500円を差し上げる。これって援助関係ですよね。
しかしこれが取引関係になると、「買い物をしてくること」、そして「500円を支払うこと」、それぞれが「義務」になってしまいます。
なんだかとても味気なくないですか?
結果は同じでも、ちっともハッピーになりませんね。
つまり、「援助関係」は、相手に見返りを求めてしまった途端に「取引関係」に変わってしまうと言う事かも知れません。
「えんじょるのが、この先も決して取引関係にならないように・・・」
契約だらけのこの世の中ですが、これからも「えんじょるの」は、そんな繋がりを提案して行きたいと思います。