熱い社長
「えんじょるの」は、実施する食品スーパーにとっても、多くのメリットがあります。
私は昨年「えんじょるの」の良さをわかってもらうために、説明用の動画を作って、あちこちのスーパーの経営者や担当者の方に会って話をしてきました。
「売り上げが増えます!」
「宣伝広告も無料でできます! 」
「地域の方にも喜ばれます! 」
しかしどこも大変消極的でした。
・・・当然ですよね。実績も何もない所が突然、世の中に存在しないサービスの話を持って来て、「一緒にやって下さい」なんて言ったら、
「頭がおかしい」
と思うか、
「騙される」
と思うのが普通かも知れません。
数あるスーパーの中で1番良かった返事が、
「やってもやらなくてもどっちでもいいけど、やっぱりやらない」
でした・・・。泣ける話じゃないですか・・・。
そんな時、食品スーパー「ナナーズ」の菊池社長とお会いしました。
以前から菊池社長のブログを読んで、「熱い方だなぁ」と、何となくお人柄は想像していたのですが、菊池社長は店舗の裏の会議室で、私の「えんじょるの」の話を真剣に聞いて、「前向きに検討しましょう」と言ってくださったのです。
菊池社長!
あの時、社長の背後に後光が見えました。あの日の出会いのおかげで、一歩前に進む事が出来たと思っています、
この場を借りて感謝申し上げます。
今後も地域のために頑張りますので、宜しくお願いします!
高齢者の運転
つい最近、87歳の高齢者が運転する車が母と子をはねて死亡させる、という痛ましい事故がありました。
原因は、高齢ドライバーの運動能力の低下によるアクセル操作ミスだそうです。
街を車で走っていても、高齢者がふらふらと運転する車を見かけることがあります。もしあの車が子供をはねたらと思うと、ぞっとします。
最近は高齢者の免許更新の際、認知機能検査があります。しかし今後は、運動機能や反射神経機能による更新制限も必要かもしれませんね。
高齢者が免許を返納しない1番大きな理由は、買い物と病院にいけなくなるからだそうです。
だから、もし車の免許がなくても、買い物と通院に困らない仕組みがあれば、免許の返納率も上がり、悲しい事故は減るでしょう。
だから私は「えんじょるの」を、食料を確保する手段の1つとして世の中に定着させたいと真剣に思っています。
そして、いつか通院にも対応できる「通院えんじょるの」も作りたい!なんて夢みてるのであります(^^)
無いものは作る!
特許を取る!‐その3‐
いよいよ特許明細書を自分で作るチャレンジが始まりました。
まず私が行ったのは、特許庁のホームページから、「えんじょるの」と似た内容の別の発明の特許明細書をダウンロードして、それを真似ることでした。
参考にする明細書を決めたら、まずは穴が開くくらい読みました。そして全て内容を理解出来たら、文章を少しずつ「えんじょるのバージョン」に変えていくのです。
特許明細書独特の表現方法や言い回しを一つずつ真似をして覚えながら、明細書を書き、友人のKに添削してもらう。そしてまた修正、Kによる添削、その繰り返し。仕事の合間を見て、指導してくれたKには、感謝しかありません。
何か月もかかる気が遠くなるような作業でした。
それでも提出期限の3週間前、何とかKのお墨付きも貰い特許明細書が完成!
それがこちら!
こんな苦労して書いたけれども、K曰く、「この手の特許はなかなか難しいから、取れるかどうか、50%だな。」との事・・・
それでも先月、何とか無事に審査請求まで終わりましたので、あとは結果を待つのみ。結果が出るまで8か月くらいかかるそうなので、またブログでご報告します。
それにしても、弁理士って大変な仕事してます!ホントに。
K、ありがとう!
特許を取る!‐その2‐
無事に特許申請が終わった私は、ホッとしていました。
「意外と特許って簡単に取れるんだなぁ。」
・・・なんて馬鹿な私なのでしょうか。
特許は申請するだけではダメで、申請が受理されたら、次は「審査請求」をしないと、審査してもらえないという事を知らなかったのです。
そんなことも知らず、すっかり特許が取れたと思い込んでいるお目出たい私でした。
1カ月後、私はKにお礼のメールを送ると、Kからこんな返信が、
k:「優先権主張出願の期限は1年だから気を付けなよ。」
何のことやらさっぱり分からずKに聞くと、要は今回提出した特許明細書は内容があくまでも仮のものなので、詳細なものを作成して1年以内に再申請する必要があるとの事でした。それを、「優先権主張による出願」と言うらしいのです。
私の場合、その「優先権主張による出願」を済ませた後に、改めて「審査請求」をして、やっと特許が取れるかどうかの判断をしてもらえる段階に進めるとの事でした。
だから私は、現時点ではきちんとした申請すら終わっていない段階だったのです。
ガーン!
特許取れてると思ってたのに〜
という訳で、これから8か月間にわたる優先権主張出願の為の「特許明細書作成チャレンジ」が始まったのでした。
続く
特許を取る!−その1-
えんじょるのは、現在特許申請中です.
特許申請をすることを決めたのは、1年半年前の冬の事でした。
富山県魚津市のカフェで、私はうおづビジネスプランコンテストにむけて、「えんじょるの」のプレゼンテーションの内容について、専門家の方々とミーティングをしていました。その時、中小企業診断士のNさんが一言、
Nさん:「このアイデア、特許申請してみたらどうですか?」
私:「えぇー!? と、と、特許ですって〜!」
(・・・でも、すごく面白そうだなぁ)
「やってみます。」
と単純な私は即決したのでした。
それからすぐ、東京で弁理士をしている高校時代の友人Kに連絡し、特許申請の相談をすると…
K:「コンテストでアイデアを発表してしまうと、「新規性」がなくなっちゃうから、特許申請はできなくなるよ。だから、とにかくコンテスト本番までに急いで申請を済ませる必要がある。申請した内容については、1年間以内ならば修正できるから、兎に角今は早く出さないと!俺が手伝ってやる!」
なんて言ってくれ、トントン拍子に話が進んだのです。
持つべきものは友だなぁ。(Kは高校時代、私と同じ落ちこぼれだったのに、よくぞ偉くなってくれた!)
そんなこんなで、無事コンテストの7日前に特許申請が完了したのでした。
つづく
いいぞ!相模原ライズ
「相模原ライズ」と言う社会人のアメリカンフットボールチームをご存知ですか?
このチームは、スポーツを通じた社会貢献という事を、組織の風土として持っている素晴らしいチームです。
このたびも良い取り組みをされているのでご紹介します。
http://www.sagamihara-rise.com/topics/game/post-423.html
この世に生まれてきたからには、悲しみの中にある人を慰め、失意の底にいる人を勇気づけ、困っている人に手を差し伸べられる存在でありたい。
えんじょるのも見習いたいと思います。
ムーブメント!
今年の2月に行われた「うおづビジネスプランコンテスト」の成果発表の会場で、ファシリテーターの方から見せていただいた「ムーブメントが起きる」動画です。一人の変人がリーダーへと変わる瞬間が見られます。凄く面白いので是非ご覧ください。
動画はこちら
https://youtu.be/OVfSaoT9mEM
これを見たとき私は、「自分」と「裸で踊っている男」が重なって見えてしまいました(^_^;)
この「えんじょるの」
いつまで一人でやって行くのか分かりませんが、私もこの裸の男を「我が師」と仰ぎ、ムーブメントが起きるその時まで諦めずに頑張りたいと思います。
今後とも「えんじょるの」をよろしくお願い致します!
人を信用するという事
この度お二人の高齢者から「えんじょるの」にご意見を頂きました。
「えんじょるの」で買い物を頼むときに一番心配なことが、「誰が買って来てくれるのか分からない」ことだそうです。
確かに、会ったことない人を信用して買い物を託すって、なかなか出来ない事かも知れませんね。高齢者を騙す人も沢山いる世の中ですし・・・
人を信用するって難しいですね。
どんな立派な職業についていても、悪いことをする人はいます。親友や家族にだって裏切られる事もあります。そういう私も、「信用される人間か?」と問われると自信はありません。
「えんじょるの」の場合、信用する為の根拠となる事実は、その登録してくれた援助者が【「住民同士で助け合えう」という想いに賛同してくれた近隣の住民】という事だけです。
しかしこれだけでは、信用して買い物を頼むには弱いのかも知れませんね。
誰もが持っている善意を、お互いが深読みせずに「さらっ」と伝え合うことができる世の中になるといいなぁと思ってます!
私自身も、「リスク回避」という思考回路からなかなか抜け出せずにいますが、もしかすると、このセチガライ世の中に対して、善意に基づく人間関係を提案していくことが「えんじょるの」の大きなのテーマなのかも知れません。
また良い方法を考えてみます!
凄いプログラマー
介護業界で働いている私にとっては、コンピュータプログラマーという人は、今まで遠い存在でした。
でも「えんじょるの」プログラマーのIさんと出会えてからは、とても身近に感じるようになりました。
恐らくIさんの人柄によるものでしょうが、このIさん、とにかく「良い人」!
一年前、ITど素人の私は、何を血迷ったか、「えんじょるのを自分で作る!」といきり立って「プログラミング教えてください!」という突撃メールを、まだ見知らぬIさんに送ったことがありました。
Iさんは、そんな私の話も真剣に聞いてくださり、数ヶ月間にわたり根気よくアドバイスしてくださいました。そして最終的には、Iさんが「えんじょるの」のプログラミングを引き受けて下さったのです!
Iさん、顔よし、性格よし、頭よし、そしてハート良しの4拍子そろちゃってます。
いや~、世の中にはすごい人がいますね!ご縁に感謝!
買い物難民の数
農水省が2018年に発表した買い物難民の数って、全国で824万人ですよ!ナント国民の15人に一人。しかも65歳以上の4人に一人が買い物難民なんですって。驚きますよね。
あなたの周りを見てください。
・・・果たしてそんなにいますか?
難民って聞くと、「買い物できなくて、食べ物が手に入らなくて、今にも死にそう」ってイメージが沸きますが、実際は本当に困っている人から、ちょっと買い物に不便を感じている位の人まで、困窮度には大きな幅があるのです。この事は「えんじょるの」で買い物難民問題について真剣に考えるようになってから発見した新事実でした。
しかも!
実際はさほど困っていない人の方が多い!・・・気がします。
この様な方々は、誰かに頼めば買い物して来てくれたり、車で買い物に連れて行ってもらえる人たちです。結局そうやって「何とか食糧確保している」人が殆どなんです。その証拠に、買い物に行けなくて餓死している人はいませんから。
でも、困窮度の高い方も間違いなくいます。少ない年金なのに、往復5000円のタクシー代を払って買い物に行っているおばあちゃん、夜中に息子さんが買い物をして帰ってくるまで、何も食べるものがないというおじいちゃん。ケアマネジャーをしてきて、そんな方々を沢山見てきました。
「えんじょるの」は、まずはその様な「困窮度が高い方」に使ってもらいたいと思っています。そして、そのような方々から評判が伝わり、より多くの人々に広がっていくといいなぁと思っています。
問題は、その様な方々にどうやって登録してもらうか・・・ですね。
うおづビジネスプランコンテスト
ここで毎年2月に、魚津市主催で「うおづビジネスプランコンテスト」が開催されています。地域課題を解決する為のアイデアを発掘することが目的だそうです。
実はこの「えんじょるの」、2018年のコンテストで審査員特別賞を頂いたアイデアなのです。
何故、長野県に住む私が魚津市?と思われるかも知れませんが、
・・・たまたまです。
偶然「えんじょるの」のアイデアを考えていた時に、フェイスブックの広告にコンテストの情報が流れてきたのです。
きっとご縁だったのでしょうね。
あれから1年2か月、ひたすら頑張り続けて、今ようやくアイデアが形になりました。
きっとあのコンテストで受賞していなければ、途中で挫折していたように思います。
あのコンテストで良いアイデアと評価された事が、私の中で単純に必ず上手くいく という根拠のない自信になっていたのですね~。
思い込みって大事ですね~。単純で良かった!(^^)!
昨年の運用試験
「えんじょるの」は昨年の10月に1か月間運用試験をしております。
その時は援助者30名と利用者9名を、全て私の知り合いにお願いして登録して頂き実施しました。
特に買い物を頼む利用者は、普段から本当に買い物に困っている高齢者9名に登録をして頂いたので、実際に運用試験を始める時は、「買い物リクエストが多すぎて対応しきれなかったらどうしようか」と本気で心配していました。
さあ、その結果はというと・・・
しばらくは全く依頼が来なかったのです。
何故なら・・・高齢者の皆さん、「えんじょるの」がどういうものか分からず不安で使えないのです。
「知らないところに電話してトラブルに巻き込まれたり面倒くさい事になるのは嫌だから、来週娘が買い物して来てくれるまで我慢する」というような人が殆どなのです。
だけどこればかりは、どうしようもありません。その時私は一軒一軒の高齢者に電話して利用をお勧めしたり、使い方を再度説明に行ったりしました。それでも一月で来た買い物リクエストは4件だけ。その4件はそれぞれ別の人なので、結局残りの5人の方には使ってすら頂けませんでした。
高齢者は新しいものがホントに苦手です。新しいものを生活の中に取り入れるためには、外部からの強い「押し」が必要です。それは、高齢者のご家族やご友人、地域の支援者など、高齢者が信頼を置いている人達からのお勧めの力です。
ですから、高齢者からの買い物リクエストを増やすには、まずこのシステムが地域の人達から信頼されるものになって、「自分の親にも使わせたい」と思って頂けるような物にならないと難しいのかも知れません。
ハードルは高いですが、きっと思いは通じる!
チャレンジしてみようと思います。
期待していた週末も・・・
えんじょるの開始してから始めての週末でした。
きっと買い物依頼が来るだろう!来るに違いない!来てほしい!お願いだから来て!
と土日の二日間祈っていましたが、
結果はむなしく、依頼ゼロ・・・
ハア~
折角登録してくれた援助者の皆様も、「買い物リクエスト全然来ない」なんて思っているのでしょうね。
テコ入れが必要だっ!
大丈夫、きっと上手く行く!
母とえんじょるの
久しぶりに母の事を思い出しました。
母は100mと走り幅跳びの元国体選手。いつも地区対抗の運動会の徒競走では、ぶっちぎりの速さで他のお母さんたちを置き去りにしてしまうのです。優しくてスポーツ万能で、誰よりも私を愛してくれた母。子供の私にとっては自慢の母親でした。
そんな母ですが私が小学校高学年の頃、若年性のアルツハイマー病になったのです。
目の前でおかしくなっていく母親を見ながら、私はとても暗い思春期を過ごしました。
どれだけ泣いたか分かりません。どれだけ運命を恨んだか分かりません。そして、どれだけ病気の母を責めたか分かりません。
そんなことも、今となっては遠い昔・・・
でも今思えば、私の不器用で波乱万丈の人生には、その時々の選択に母親の影響があったように思います。
高校生の頃、県外の大学に行きたいと思ったのは、母親との辛い思い出がない土地に行きたかったから。戦闘機乗りを目指して自衛隊に入ったのは、大空を飛んでいれば辛かった日々のことが全て忘れられるように思ったから。実業団でアメフトを始めたのは、母から受け継いだ運動能力を発揮して、惨めに死んだ母の名誉を守りたかったから。そして今ケアマネジャーをしているのも、介護で苦しむ家族の力になって、母を責めた事への罪滅ぼしをしたいと思ったから。
そう考えると、「えんじょるの」も母がいたからこそ実現したのかも知れません。天国で母が応援してくれると思うと、きっと上手く行く気がします。
《お母さんありがとう。どうか「えんじょるの」が世の中の人の役に立つように、これからも力を貸してください。》