えんじょるの

現役ケアマネジャーのえんじょるのプロジェクト代表が、現場目線で考えた、買い物弱者問題を解決するITシステム「えんじょるの」と高齢化社会の話をします!あと時々脱線ネタも(^-^)

電話着信の思い出

昔我が家にあった固定電話は、自分の家の電話から自分の家の番号にかけると、電話がかかりました。

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つまり自宅の電話をオンフックにして自宅の電話番号を押すと、同じ電話機に着信音が鳴るのです。

回線が2つあったからなのでしょうか?

もう35年も前、私が小学生の頃でしたので理由はわかりませんが、当時の私は学校から帰ってきたら毎日こうやって自分の家に電話をかけていたことを思い出しました。

目的は若年性アルツハイマー病の母親に電話の受話器を取らせるためでした。

 

当時、母は40代後半。すでに若年性アルツハイマー病はかなり進行していて、私が「お母さん」と話しかけても、母は一瞬私の顔を見たかと思うと、すぐに何もない空間に視線をずらして、そこに向かって意味不明の言葉をしゃべりだすような状態でした。

だから私は毎日学校から帰ると、何とか母親を正気にさせようとして、大声を出して驚かせたり歌を歌ったりと色々なことを試していました。でも全く効果はありませんでした。

そんなある時、いつものように私が母と二人でいると、家に電話がかかって来ました。

すると母がサッと反応して「もしもし、」と言いながら受話器を取ったのです。私はその受話器を取った母の姿を見た時に、一瞬「正気な母親」に戻った様に見えたのでした。子供心にその時の嬉しと言ったらありません。

「お母さんが元に戻った!」

そう感じた私は、それからはとにかく母を電話に出させたい一心で、暇さえあれば自宅の電話番号に電話をかけて、母に「もしもし、」と電話に出させてはその姿を見るようになったのです。母にしてみたら、電話に出ても相手がいるわけでもなく無言電話のようなものなので、余計に混乱していましたが・・・

そしてそれは、学校から帰ったら行う私の日課になりました。母が「もしもし、」という瞬間だけが、私にとっては昔の母親と会える大切な時間だったからです。

だから今でも私は、電話のトゥルルー、トゥルルーという着信音を聞くと、母の「もしもし、」という声が心の中に甦ってきます。

 

あれから35年が経ち、当時の母と同じ年になった私は、今ケアマネジャーをしています。この仕事に就いた理由は、「昔の母と自分を救ってあげたい」からなのかも知れません。

でも、ケアマネジャーになったことで、私は買い物弱者問題に出会いました。そう考えると、「えんじょるの」は母のおかげで出来たのだと思います。

 

電話着信だけで使えるITシステム「えんじょるの」、そんな電話着信にまつわる悲しくて切ない思い出でした。

 

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ステキな援助者さん

先日えんじょるので買い物ボランティアをしてくださった女性に、私からお礼のメールを差し上げた事がご縁で、本日その方と会ってご挨拶をする事になりました。

 

考えてみれば、えんじょるのって運営者の私が登録ボランティアさんの事を知らないのが普通なんですよね。不思議なボランティア団体だなぁと思いますが、これも新しい時代のボランティアのスタイルなのかもしれません。

 

お会いしたKさんは、看護師一年目の笑顔溢れるステキな女性。ご出身は東北だそうですが、全国的にも先進的な佐久市の地域医療に憧れて、今年の春にお一人で引越して来られたそうです。f:id:enjorno:20201025083253j:imagef:id:enjorno:20201025083300j:image

お話の中で、Kさんがボランティアなどで度々訪れていた石巻市は、地域の中でお互いを思いやって助け合う関係性ができていると伺いました。

「みんなお互いに声を掛け合ってサッと手を差し伸べてくれる人が多い印象でした。素敵な方々との出会いもあって、何度でも足を運びたいと思える場所になりました。」

と朗かに仰っていました。

Kさんはそんな石巻市みたいな地域作りをしたくて、仕事の休みの時にできるボランティアを探していたときに「えんじょるの」と出会ったそうです。

 

私は、見知らぬ地に来たばかりの若いKさんが、「この地域を良くしたい」と心から仰る姿に感動してしまいました。

下手したら私の子供でもおかしくない年齢のKさん。でも彼女の「社会を良くするために行動したい」という純粋な想いは、これからの日本にとって貴重な宝であり希望の光です。

 

今後、若いKさんの様な方々が活躍できる社会になる為にも、おっさんの私が諦めてはならないと心に誓ったのでした。

 

えんじょるの、きっと世の中に役立つ物になる!

アメフトのゲームに例えるなら、今は仲間のインターセプトで巡ってきた最大のチャンス。第4クオーター残り8分、3点ビハインドで自陣20ヤードからの攻撃。ロングドライブで逆転タッチダウンを取れるか!

全力で闘ってみます。

 

素敵なKさんと出会えた、のどかな秋の日の出来事でした。

 

Kさん、今回は嬉しくて私ばかり話をしてしまいごめんなさいね。地域ではKさんの様な看護師が必要だと思います。応援してます!

 

2人の副大臣!

ついに来ましたビックチャレンジ。

宇都隆史外務副大臣三原じゅん子厚生労働副大臣への「えんじょるの」プレゼンの大一番!

同じ大学出身の宇都外務副大臣に友人を通じて連絡をとったところ、宇都副大臣がうおづビジネスプランコンテストの私のプレゼンの動画をyoutubeで見てくださり、「直接話をしに来ませんか」と声をかけて頂いたことで実現した今回のプレゼン。

思えば「えんじょるの」を広めたいと思い、この一年間各所にアプローチしてきましたが、なかなか具体的な話も進まず今月の初めまでは半ば諦めかけていました。しかも自分の中で決めていたタイムリミットはあと半年。

「このままもうダメかな・・・」

なんて思っていた矢先に起きた奇跡。いきなり日本の行政のトップに訴えられるチャンス到来!

 

10月22日、快晴の永田町。国会議事堂の正面にある参議院議員会館に12:00集合。着いたのは11:00。仕方なくバス停のベンチに腰掛けて精神統一。

「この緊張感、アメフトの試合前と同じ。やる事は全てやってきた。三時間後には勝負はついてる。その時後悔しないように全力出すだけ。いざ勝負!」

側から見たら、間違いなく、バス停でぶつぶつ呟いてる危ない人(^^)

そんな調子で気合い入れて、約束の時間10分前に参議院会館に突入したのでした!

 

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   目の前は国会議事堂

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       議員会館入口

 

その日の流れは、まず宇都外務副大臣と合流したら地下の食堂で昼食を済ませて、その後、宇都副大臣にプレゼン。そして宇都副大臣の案内で厚生労働省に移動し、三原副大臣にプレゼン。その後急遽、園田厚生労働委員長にもプレゼンを設定して頂き、占めて3時間のスケジュール。

 

今回は全て宇都副大臣に案内をして頂いたのですが、いや~副大臣ってとにかく分刻み、いや秒刻み。話しをして時間が来たら、さっと引き揚げて次の予定へ。移動の間にも電話で別の約束をバンバン入れていきます。常に即断即決で物事が進んでいく感じです。玄関を出たら、車がさっと現れて、何も言わずに乗り込むとすぐに目的地まで走り出すのには驚きました。本当にとんでもないペースで仕事されています・・・副大臣って。

 

そんな様子に唖然としながらも、目的のプレゼンは頑張って喋りまくってきましたよ。やもすると、三原副大臣の視線にドキドキして何度も言葉を失いそうになりましたが(笑)私なりに全力を出し切れたと思います。

その結果、お二人の副大臣からは

「えんじょるのはまさに今の日本に必要な共助。それをこの様にシステム化するとやりやすくなりますね。」

「日本にボランティアが根付くかも知れない。」

と「えんじょるの」に対して大きな期待を込めた言葉を頂いたのでした。

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三原厚生労働副大臣

どうかこれを機に弾みがつきますように~。

 

ちなみにお二人の副大臣に行ったプレゼンの内容をご覧になりたい方は、mail@enjorno.comまで連絡を下さればリンクをお伝えしますのでご遠慮なくどうぞ。

 

えんじょるのホームページ

https://enjorno.com

 

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議員食堂の記章カレー(激ウマ♡)

 

テレビCM完成!

全世界のえんじょるのファンの皆様、大変お待たせしました。

 

先日からご案内しておりました、えんじょるののテレビCMがついに完成いたしました。👏👏👏👏👏

 

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制作は日本一愛のある広告代理店、北陸博報堂〜👏👏👏👏👏

 

そしてアニメを描いたのは、超個性派イラストレーター、きのしたゆかさん👏👏👏👏👏👏

 

テレビCMと言っても、当面は金欠の為地上波には載せませんが、長野県佐久市小諸市ケーブルテレビと佐久市小諸市御代田町軽井沢町上田市フェイスブックでオンラインCMが始まりました!👏👏👏👏

 

30秒CMは料金が高いので、15秒CMです〜。👏👏👏👏👏

 

CMの中で歌を歌ってるのは私です〜。👏👏👏・・・!?

 

 

 

ウソです〜(^^)👏👏👏👏👏

 

コチラですよ〜!

youtu.be

 

フツーの人募集中

「えんじょるの」の話をすると、時々こんなことを言われます。

 

「助け合いなんてきれいごと」

「皆自分のことで精一杯」

 

よくわかります。

何故なら私も同じように感じているから。

本当は私も、人助けできる心の余裕なんて殆どなくて、いつも自分のことばかり考えている自己中な人間です。

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でも、もしもある時誰かに

「困っているので助けてください」

とお願いされたとして、

そしてその時少しだけ自分の心に余裕があったとしたら、

10回に1回くらいならば「助けてあげようかな」と思うかもしれません。

いや、20回に1回くらいかも…

 

ホントにそんな程度なのです。

 

それでも、もし私みたいな人が100人いたとすれば、困っている人はきっと誰かに助けてもらえるでしょう。

 

それで良いと思います。結果オーライです。

 

善意の塊のような人はなかなかいないけど、心のどこかに小さな善意を持っている人であれば大勢います。

ならばその小さな善意をを集めればよい。

 

「えんじょるの」はそんなシステムです。

買い物ボランティアに登録しても、やらなくて当たり前。「手伝ってあげよう」と思った時だけやればいいのです。

気楽に。気楽に。

 

そんなフツーの援助者さん募集中です!

 

 

 

 

 

 

起こせ!ムーブメント

かつて日本が貧しかった時代、私たちの先祖は、分け合い、助け合いながら生き延びてきました。

そしてこれからの時代も、もうお金で問題を解決できる時代ではありません。


「買い物弱者問題」も結局はお金の問題です。何故なら世の中で行われている買い物弱者対策事業はコストがかかり過ぎて、本人も、食品スーパーも、行政も、誰もがそのコストを負担できないことが問題だからです。


では、どうしたらよいのでしょうか?


お金がないのであれば、昔の日本のようにあるものを分け合うしかありません。

「えんじょるの」も「人々の買い物に行ける力」を分け合う事でコストを削減しました。さらに、IT技術のマッチング機能を使うことによって電話オペレーターの人件費もなくし、トータルの配送コストをゼロにしています。

 

「昔ながらの助け合い」+「IT技術」で実現した、配送コスト・ゼロシステム「えんじょるの」

 

さあ、このシステムを採用してくれる社会福祉協議会が現れるかどうか!

イムリミットは来年の3月です。

 

ボンジョルノ(こんにちは)と挨拶して、エンジョイしながら援助し合う、そんな社会を実現したい!

私たち一人ひとりがその気になれば、きっと実現できるはず。

さあ、ムーブメントを起こしましょう!

【ムーブメント】

コンサルティングを受けました

先日、地元の商工会で、「えんじょるの」の今後の方向性について専門家からコンサルティングを受けてきました。

相談に乗って下さった方は、中小企業診断士として独立開業している経験豊富でイケメンなA氏。f:id:enjorno:20201014105131j:image

挨拶を済ませ、すぐに話は「えんじょるの」の話題に。

A氏も事前にホームページで「えんじょるの」がどのようなサービスか下調べをして下さっていました。この辺りの準備はさすがプロ!

だから話が早い!

・・・と思いきや、いざコンサルティングか始まったら、どうも話がかみ合わないのです。

 

A氏は、

「富裕層をターゲットにしたらどうか」

とか、

「買い物代行で関わった顧客に電化製品を売ってはどうか」

など、売り上げを増やすためのアドバイスをしてくるのです。

そこで私はハッと気がつきました。

 

ははーん、やっぱりそうか・・・
A氏も「えんじょるの」のことを誤解してるな・・・

A氏も今まで出会ってきた殆どの方たちと同様に「えんじょるの」の事を「買い物代行サービス」だと思っていた様でした。

 

ここでブログをお読みの皆様にも、誤解がないように改めてお伝えいたしますが、

「えんじょるの」は買い物代行サービスではありません。

「えんじょるの」は買い物代行の仕組みを提供するサービスなのです。

 

わかります?

ここ、とても大事ですよ~。

 

「えんじょるの」は仕組みを提供するんです。

 

誰に?

地域の買い物弱者問題を解決して地域のつながりを復活させたいと思っている団体に。

 

どうやって?

「買い物に困っている人」と「地域のボランティア」を電話着信だけでマッチングさせることができるウェブシステムを貸し出して。

 

いくらで?

サーバ使用実費代の月5500円だけで。(システム使用料、特許実施権は無料)

 

という訳で、私はA氏に再度「えんじょるの」という事業について説明しなおしたのでした。

 

説明しなおした後は、さすがA氏。すべてすぐに理解してくださり、最後は

「アナタのやり方は間違ってない!そしてやってることもすばらしい!」

とおほめの言葉を頂いたのでした〜(^-^)

ヤッホー!

 

 

 

物事を終わらせる技術

 今日は、ケアマネジャーの仕事について少しご紹介します。

 

皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?

高齢者の家に訪問して、お茶をすすりながら相談に乗っているイメージ?

介護する家族から悩み相談を受けているイメージ?

 

どちらも正しいのですが、今日はケアマネジャーに必須の能力である「膨大な量の情報を処理する技術」の話をしますね。

 

通常ケアマネジャーは一人約35件の高齢者を担当します。実際に私も、今現在は40名近くを担当しているのですが、40名の高齢者を担当しているという事は、その方を自宅で介護しているその方のご家族や、ご兄弟、ご親戚、ご友人、そして普段関わっている介護サービスの担当者など、膨大な数の関係者がいることになります。

そして担当のケアマネジャーは、それらの方々からの相談を一人で受けることになるのです。

例えば、認知症の方から財布を盗まれたがどうしたら良いかという相談、親の介護でへとへとになっている娘様からの相談、ヘルパーさんからそろそろゴミ袋がなくなりそうだという相談、訪問看護師さんから床ずれが悪化しているようだとの相談、その他、サービスのキャンセル、追加、変更、苦情など、多岐にわたる情報が同時に降り注いで来ます。場合によっては日中ずっと受話器を耳に当てっぱなしなんて日も。

そこで大切になってくるのが、これらの情報を、選別し、優先順位をつけて、期日までに漏れがないように処理していく技術です。

実は私自身も15年間ケアマネジャーをしていますが、ようやく最近になって、これらの同時に降りかかる情報を処理するテクニックが身についてきたところで、今まではこれらの情報に振り回されっぱなしでした。少なくとも私の様に、同時に二つの事を処理できない人間は、常に頭の中がパンク状態で、何か忘れているような不安な状態が抜けず、いつもストレスを抱えた状態だったのです。

 

そんな中、つい最近私は出会ってしまったのです!

この情報処理のテクニックが理論立てて解説されているサイトを。

それがこちら。

gtd-japan.jp

このGTD、「getting things done」(物事を終わらせる)という技術なんですが、ケアマネの仕事にはドストライクで役に立つのです。このGTDを身につけると、仕事が溜まるストレスから解放され、時間の使い方が効率的になること請け合いです!

私の場合は、今まで自分で確立してきた情報処理のノウハウを、このGTDの本を読むことでブラッシュアップすることが出来ました。

全国のケアマネジャーさん、ケアマネ研修会では決して教わらない情報処理のテクニック「GTD」。お勧めですよ~!(^^)!

 

コスパで勝負!!

未だかつて日本中の誰もが解決できない買い物弱者問題。

全国の自治体はそれぞれ独自の買い物弱者対策事業を行っていますが、今日は私が3ヶ月かけて調べた、この対策事業に関する面白い統計をご覧に入れましょう。

 

まず、世の中にある買い物弱者対策事業を、その実施方法によって3つのカテゴリーに分類します。その分類は以下の3つ。

 

①【人を移動させる支援】

一つ目は、住民を乗り物で店に連れていく支援です。これは買い物専用バスを整備したりタクシーチケットなどを配ったりする事業が該当します。

 

②【店を移動させる支援】

二つ目は、店を住民の近くに持ってくる支援。これはトラックに商品を乗せて地域を回る移動販売や、地域にミニスーパーを新たにつくる事業です。

 

③【宅配による支援】

そして三つ目は、商品を住民の家まで配達する支援です。電話注文で商品を配達したり、買い物代行をして家に届けたりする事業です。

 

さあ、ここで質問です。この中で全国の自治体が一番予算を投入しているのは、①②③の中でどれだと思いますか?

 

 

 

 

 

正解は

①人を移動させる支援

 

 

 

 

なんと、全国のすべての自治体の予算の81%を占めています。

ちなみに他は、たったのこれだけ。

②店を移動させる支援・・・  2%

③宅配による支援  ・・・  6%

 その他      ・・・11%

 

確かに乗り合いバスを整備したり、住民にタクシーチケットを配ったりなんていう事業は、自治体が税金を投入してはじめてできる大技ですよね。民間にはとてもできません。何故なら民間がこんなことやったら大赤字であっという間に倒産しちゃいますから。

 

一例をあげると、私の近くのA自治体も、高齢者が一回200円で乗れるデマンドタクシー事業をやっています。これがすごく評判が良いのです。なにしろ200円払えば、タクシーが家まで迎えに来てくれてスーパーまで連れて行ってくれるのですから。

でも当然ながら大赤字。収支の内訳をみると、年間経費が4000万円で収入は600万円しかありません。従って3400万円を税金で賄ってるのです。これは一人が買い物する度に、2400円の交通費を税金で支払っていることになります。

 

この様に、全国の自治体が81%のお金を注いで躍起になって取り組んでいる①【人を移動させる】という解決策は、実はコスパが超~悪いのです!

 

そこで日本全国の自治体さんに、ビッグニュース!

買い物弱者対策事業なら、「えんじょるの」のコスパは最高なんです!

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どうですかこのアホみたいな安さ!3桁違いますよ3桁!

驚くなかれ! 年間6万6千円で、自治体の住民の誰もが使える食糧確保施策が整備できちゃうんです。しかも超手軽に!「俺のスマホ代より安いじゃねーか!」と思ったアナタ、その通りですよ~!

さぁさぁみなさん、寄ってらっしゃい見てらっしゃい~!(^^)!ホームページはこちらです。

えんじょるの 買い物ボランティアマッチングサービス

 

(※注 6万6千円はサーバー使用実費代。システム使用料及び特許実施権は無料)

 

たらい回しで目が回る

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なぜかペンギン・・・


 


先日実際にあった、笑えない話。

私がケアマネジャーとしてあるご家庭に訪問した時の事。そのご家庭は娘様が1人で親御様の介護をなさっています。親御様は要介護状態で、1人では暮らせません。そんな中、娘様からこんな質問が出ました。

娘様「もし私がコロナに感染して入院してしまうことになったら、親はどうしたらいいでしょうか?」


もし娘様が陽性であったとしたら少なくとも親御様は濃厚接触者となります。そのため潜伏期間の2週間が過ぎるまでは、十分な感染対策をして介護しなければなりません。

 

でも一体誰が介護するの…?


ハッと気づいた私は、考え込んでしまいました。・・・やってくれる人いるのかな?


そこで私は普段関わっている、訪問介護事業者に片っ端から対応可能かどうか聞いてみました。

結果…全部無理

 

その後、介護施設か病院で預かってもらえれば良いと考え、あちこちの短期入所施設と病院に聞きました。

結果…全部無理

 

そこで県のコロナ対策窓口に電話。

私「濃厚接触者の要介護者を2週間だけ避難保護させてくれるベッドを県では確保していませんか?」

答え…「確保していません。」

私「じゃあどうしたらいいでしょうか?」

答え…「地元の保健所に相談してください。」

 

そして私は地元の保健所に電話をしました。

私「受け入れてくれる施設はありませんか?」

答え…「ありません」

私「ではこの場合どうしたら良いのでしょうか?」

答え…「担当のケアマネジャーに対応できるサービスを探してもらってください。」

 

私「・・・えーっと、私がケアマネです・・・」

 

と言う訳で、こうなったら自力で探すしかないと思い、地元の民宿やペンションに手当たり次第に相談。

私「万が一の時そちらの施設で預かっていただけないでしょうか?」

答え…「保健所からの指導で、部屋に風呂とトイレがついていないとダメと言われているからうちでは受け入れできません。」

 

と言う事は、風呂とトイレ付きであれば保健所から宿泊可能とお墨付きを貰っている施設が地元にもあるかもしれないと思い、地元の役場に相談。

私「この地域で保健所から緊急事態に宿泊可能な施設として認められている施設を教えてください。」

答え…「把握していないので、保健所と相談してみます。」

 

私「・・・また保健所に逆戻り・・・」

と言うわけで、結局どこの行政機関にも解決策を示してもらえず、私と娘様は智恵を絞ってひたすら考え続けたのでした。

 

結局2人で考え抜いた唯一の解決策は・・・ナント

「本人も具合悪くなって入院するしかない!」

 

・・・何ともお粗末な結論でございました。


しかし、たらい回しって、毎回最初から説明する方はヘトヘトになりますね。

人間の気力と時間を奪う縦割り行政の”たらい回し攻撃”!!恐るべし

 

 

 

 

ネットスーパーで買い物をして配送料を600円払う位なら、買い物ボランティアさんに500円払ったほうがいいに決まってるでしょ!って話

皆さん知っていましたか?

ネットスーパーで食料品を買うと、購入者は1回平均600円の配送コストを支払ってるって。

受注、ピッキング、箱詰め、配達など、すごい手間と人手がかかってますからね。たまに配送料0円なんてありますが、そういうのは商品の料金に上乗せされてるだけ。だから支払っていることには変わりありません。

 

ネットスーパーというのは、結局は「あなたの買い物を引き受けます」というサービス。ウエブサイト経由で受注する事により、電話オペレーターを置かずに大量受注できるようにしていますが、受注した後は、いたってアナログ。お店のスタッフが受注した商品リストを見ながら、お店の陳列棚から商品を取ってきて(ピッキング)、箱詰めして、配送トラックに積み込み、配送係のスタッフが各家庭に運ぶのです。

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そう考えると、皆さんが普段している「買い物」って、ネットスーパーのスタッフの仕事と同じなんですよ。そしてそれはお金に換算すると600円分の価値があるってことなのです。

 

では、ここで質問です。

もしあなたが買い物に行けなくて困っている時、近所のボランティアに電話で買い物を頼んで、品物を家に届けてくれたら品物の代金と600円を支払うというような仕組みがあったら、ネットスーパーより便利だと思いませんか?

 

便利ですよね~。だって手軽ですもん。

いつものスーパーだからどんな商品か分かってるし、電話で注文すればいいし、買ったらすぐ届けてくれるし、お金も立て替えておいてくれるし。

それに、どうせ600円払うなら、業者に払うより、自分の為に買って来てくれた近所の方にお礼として払ったほうが気持ちがいいし、その後も仲良くなれますからね。

 

この仕組みが「えんじょるの」なのです。

「えんじょるの」の場合ボランティアなので、お礼は600円より安い500円としていますが、コンセプトはこの通り。

巨大企業が莫大な資金を費やして構築したネットスーパーとは違い、「えんじょるの」は、個人の私がなけなしの資金だけで作った、「買い物に困っている人」と「ついでに買い物をしてきてくれる地域のボランティア」をマッチングするだけのシンプルなシステム。

それでもネットスーパーにはないメリットが満載です!特許も取ってるんですから。

 

地域づくりに興味がある皆さ~ん。皆さんの地域でも使ってみませんか~?日本中どこでも使えますよ~!(^^)!

しかもタダですよ~

 

願いを叶える方法

「えんじょるのを、なんとしても実現させたい!その為には今何をしたらいいのだろうか。」

 

ちょうど2年前の9月頃、私は毎日こんなことばかり考えていました。

でも決してやることがなくて暇だった訳ではありません。むしろ、プロモーション用の歌を作ったり、説明用アニメを作ったり、募集チラシを作ったり、システム設計したり、特許明細書作ったり、運用試験の準備をしたりと、全てを一人でやっていた私は、一秒たりとも暇な時間はないくらい目まぐるしく動いていたのです。

それでも、常にアドレナリン全開だった私は、

「まだほかにも何か出来ることがあるはずだ!」

「もっともっと何かをやらなくては!」

そんな飢えた野獣のように「えんじょるのを実現させる」ためにできることを毎日探し回っていたのです。

 

そんなある日、私はケアマネジャーとして担当している、ある高齢男性の自宅を仕事で訪問しました。そこでその方と話をしている時に、ふと思ったのです。

「もしかしたら人生の先輩に聞けば、えんじょるのを実現する為のヒントを教えてもらえるかもしれない!」と。

 

そこで私はこう質問しました。

私:「願いを叶える方法を知ってますか?」

 

そうすると、元学者であるその方は、はっきりこう言ったのです。

 

元学者:「知ってますよ。」

 

・・・何ですって〜❗️❗️そこで私はドキドキしながら続けて訪ねました。

私:「どうやったら叶うのですか?」

元学者:「フランスの心理学者ソンディが言いました。人は想いを2万回言えば深層意識に刷り込まれて、その想いをあたかも現実のように認識するようになります。そして20万回言えばそれは本当に現実になります。」

 

私:「!!!・・・20万回! 本当ですか?」

元学者:「本当です。私はそれで万馬券を当てました。」

 

私:「ま、万馬券…!じゃ、億万長者になれちゃいますね…」

元学者:「・・・・」

 

エェ〜ッ、ノーコメントですか〜!

 

でもその方のあまりにも自信に満ちた言い方に衝撃を受けた私は、全く疑う気持ちも起きず、その場で20万回チャレンジをする事に心を決めたのです。

 

言う言葉は「えんじょるのは実現する」

これを早口で連続して言うと、1分間に65回言えることが分かりました。これで計算すると20万回に到達するには、51時間15分言い続ける必要があります。

・・・マジかよ

一日30分を103日・・・

 

でもやると決めたらやる!

という訳で、早速その日からチャレンジスタートしたのでした。

 

私は車を運転してる時に必ずこれを言う事にしました。手帳には10分続けて言ったら正の字の一を書く、これを1日3本。これを103日続ければ達成です。

 

毎日毎日、運転しながら言い続けましたよ〜。やってるうちに途中でバカバカしくなって、暫くしたらまたやる気が出て、そしてまた今度は更にバカバカしくなって…そんな事を繰り返してるうちに、口の筋肉が動きを覚えてしまい、段々とこの言葉を言うことへのストレスはなくなって来て、面白いことにやがて言うのが習慣になってしまいました。車に乗って走り出したら、自然と口から出てくるのです。これには正直自分で笑ってしまいましたが…

 

でもその結果〜、少し遅れましたがその翌年の2月に達成〜!

 

「20万回〜❗️やった〜!」

大喜び!

って別にならないんですよ、これが。

達成しても、不思議と達成感なんて全然感じないんですね。むしろ習慣化しちゃってるから、「もうやんなくていいのかぁ」って、一抹の寂しささえ感じてしまう始末…

なんだか味気な〜く感じつつも、自分の中では「お遊び終了〜」って言う感じで、その後すぐにこの20万回チャレンジの事は忘れてしまったのでした。

 

しかし、実は最近になって気がついたのですが、時期的に見るとちょうどこの20万回達成の1ヶ月後に「えんじょるの」マッチングシステムは完成しているんですね…あまりの忙しさで気が付きませんでしたが…

 

その事実に気がついた時、私はちょっと背筋が寒くなりました。

 

ジーサマ、スゲエ!

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日本一になった話

前回の私のハチャメチャ人生ネタ、ブログ閲覧数の新記録を更新したので、私はうれしくてテンションがハイになっております(笑)

でも「えんじょるの」ブログなのに、関係ないネタのほうが人気が出てるので、悲しくて時々テンション下がってます(泣)

でもせっかくなので、もう少しだけハチャメチャ人生ネタ続けたいと思います。

今回は私が入部した実業団アメフト部「スカイラークス」に起きたドラマチックな話をしたいと思います。「えんじょるの」ファンの皆さま、申し訳ありませんが、もう少しだけ私のわがままにお付き合いください。

 

1997年4月、私は運よく実業団アメフト部「スカイラークス」に採用して頂き、アメフト選手として生活を始めることになりました。幸せなことに正社員だったので、もう夜な夜な醤油をなめて飢えをしのぐこともなくなりました(笑)

当時スカイラークスは2部から1部リーグに上がったばかりの弱小チーム。入部してくる選手は、大学時代無名の選手が多く、強豪チームと比べるとどこかパッとしない感じのチームでした。そんな私も例外ではなく、2部リーグ出身の無名選手。

当初私は3年間アメフトをしたら引退するつもりでいました。

元々入部した動機も「アメフト選手として雇ってもらえればラッキー」という消極的なものでしたので、正直言って「チームが勝とうが負けようが自分の将来には関係ない」そんないいかげんな気持ちを心の中に抱えながら練習も試合もこなしていたのです。

そして計画通り、3年目の秋のシーズンが始まる9月ころには、翌年からの進路を決めていました。私は以前から興味があった福祉業界で働こうと思い、この時既に社会福祉士という資格を取る為の学校に入学手続きを済ませていたのです。

ところが、人生とは不思議なものです。私はその年で引退する気満々だったのですが、ある人から言われたたった一言によって気持ちが180度変わり、結局はトータル9年間も選手を続けることになったのです。しかも死ぬほど本気で。

 

それは小学2年生の「ひろ君」とそのお母さんとの出会いが始まりでした。

ひろ君は「スカイラークス」の大ファン。いつも試合には必ずお母さんと一緒に応援に来てくれていました。

ある試合の日のこと。

その日、スカイラークスは強豪フロンティアーズにコテンパにやられて無残な結果で試合を終えました。私はロッカーに引き上げる前にいつも大声で応援してくれているひろ君とお母さんに一言お礼を言おうと思い、観客席の近くまで走って行ったのです。もうすぐ引退だから最後にけじめをつけたいという想いもありました。そして私はフェンス越しにこう言いました。

「いつも、応援してくれてありがとうございます。せっかく応援してくれてるのに負けてばかりですみません。」

そしたらお母さんからこんな返事が返ってきたのです。

「スカイラークスのことはすごく応援しています。この子は多動性障害という病気があって、学校の授業では10分でさえじっと席に座っていられないのですが、スカイラークスの試合だけは最後までわき目も振らずに応援できるんですよ。それくらいこのチームが大好きなんです。だからこのチームが勝ってくれることがこの子にとって「希望」なんです。」

 

私はその言葉を聞いた時、頭を殴られた気がしました。

 

何故なら、ひろ君がスカイラークスが勝つことを信じていつも一生懸命応援してくれていたのに、当の選手である自分は「俺たちなんて強豪相手に勝てるわけない」と最初から心のどこかであきらめて練習も試合も中途半端な気持ちでやっていたからです。

 

そしてロッカールームに引き上げた後、私は本当に自分が情けなく感じてしまい、涙があふれて止まらなくなってしまいました。

「俺は今まで何てひどい事をしてきたんだろう。自分の人生のことしか考えずに、ずっとこの子の希望を裏切ってきたなんて。俺、最低のスポーツ選手だわ・・・」

 

そしてその時、私は心の中にある覚悟を決めたのです。

「このまま辞めたら俺は一生後悔する。ひろ君の為にもう一度本気でやってみよう。」

 

そうして私は、引退する予定も翌年の学校への入学も全てキャンセルし、ひろ君の為に人生をかけて自分がやれる限りチャレンジすることにしたのです。

翌日から練習への取り組み方もガラリと変えました。ひろ君の為に日本一を目指して挑戦することを自分の心に誓い、練習では一切手を抜くことをやめたのです。ウエイトトレーニングでは足腰が立たなくなるまで徹底的に追い込み、グランドでは全てのメニューで100%を出し切るようにしました。走っている途中でグランドの隅で吐いては再び練習に戻ったり、練習直後に全身けいれんして救急病院で点滴を受けることもありました。ただ、ひろ君の信頼に応えたいという想いだけで毎回本気で練習する様になったのです。

 

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ひろ君と私

しかしアメフトはチームスポーツです。自分一人が頑張ったからと言って急にチームが強くなる訳ではありません。相変わらずチームは負け続き。「スカイラークス」が本当に強いチームになる為には、まだまだ沢山のハード面、ソフト面での要素が不足していたのです。

しかし無いものは仕方がありません。それでも私は「やるしかない」と腹を決めてひたすら頑張っていたのでした。

 

しかし、人生には不思議な事があるものです。そうやって自分なりに努力を始めて2年目のシーズンオフの事でした。「スカイラークス」に信じられない出来事が起きたのです。

なんと強豪オンワードオークスとスカイラークスが合併する事になったのです。そのことはスポンサー企業側からある日突然発表されました。選手達は皆唖然・・・

「二つのチームが合併するなんて聞いた事がない」「一体どうなるんだろう」

選手全員がそんな不安を抱える中、新しいチーム「オンワードスカイラークス」が誕生したのでした。

 

合併にまつわる苦労話やエピソードは山ほどあるのでここでは割愛しますが、結論から言うとこの合併はスカイラークスにとって良い結果をもたらしました。

 

1番良かった事は、一気に選手層が厚くなった事です。さらに合併後は両チームの選手に加えて、他チームから移籍してきた選手や、アメリカから来たプロ選手、そして大相撲を引退したばかりの元横綱若乃花をチームに迎え入れるなどして、チームは一気に戦力アップしました。これにより「スカイラークス」はまたたく間に強豪の仲間入りをすることになったのです。


そんな信じられないような幸運もあり、合併から3年後の2003年12月13日の東京ドーム、3万人の大観衆が見守るアメフト社会人No1を決める大舞台で「オンワードスカイラークス」は強豪シルバースターを破り念願の社会人日本一になったのでした。

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 もちろん観客席には、大喜びするひろ君とお母さんの姿もありました。ひろ君がお猿さんみたいにフェンスにしがみついて叫びながら喜んでくれました。

そしてその試合のMVPとして表彰されたのは、なんと、ワ・タ・シ(#^^#)

今でも思い出すとドキドキしちゃいます~。

 

4年前、ロッカールームで涙が止まらなかった時から始まった自分との闘い。

色々な人から「日本一なんて無理だよ」と言われたこともありましたが、それでもめげずに、這いつくばって、ゲロ吐いて、涙を流して、また立ち上がる。そんなことを繰り返してるうちに、多くの素晴らしい仲間との出会いがあり、色んな幸運やチャンスにも巡り合い、その結果チームは頂点にたどり着くことが出来ました。

以上が私のハチャメチャアメフト人生の思い出でした。

 

そしてこちらはその時の試合↓↓↓。

映像開始10分からの攻撃で、気合い入れて走っている背番号34番が私ですよ!(^^)!

 

以上で4回に渡ってお送りした私のハチャメチャ人生シリーズはこれにて終了〜(^^)

でも、まだまだネタはあるので今後も小出しにしていきますね!

引き続き「えんじょるの」も宜しくお願いしま〜す!

実業団アメフト部の話

ご好評につき、”ハチャメチャ人生”シリーズ、3回目です。完全に「えんじょるの」から路線が外れてしまっていますが、このシリーズだけはご愛嬌という事で(笑)

1回目はダンサーを目指して挫折した話、2回目はパイロットを目指して挫折した話でした。さあ3回目はいったい何に挫折するのでしょうか~?

当時私は24歳。都内で家賃3万円の安アパート暮らし。バイト生活で生活費はカツカツ、国民年金さえ払えない状態。財布の中に20円しかなかった時は、醤油をなめて夜を過ごしたことも・・・

 

そんな生活を送っていたある日、私はついに思いました。

「さあ、いよいよ人生の決断をしなければならない!このまま好きなことを追い求め続けるか、それとも真面目に会社員として就職するか。」

 

そして私が出した結論はというと・・・ナント両方の良いとこ取り!

「好きなことで就職する」でした~!(^^)! 

でた~ワガママ〜!

 

二兎を追う者は一兎をも得ずって言葉しらないの~?世の中そんなうまい事いくわけないでしょ~!

って思ったアナタ!実は私もそう思っていました(笑)

それでも”やってみなけりゃ分からないっ!”てノリで、「好きなことをして働ける就職先」を探してみようと思い、私は人生初の就職活動を始めたのでした。

 

そこで、まずは自分の好きなことを整理しないと話が進みません。とりあえず列挙。

(好きな事)

パイロットになって空を飛ぶ →挫折済み

プロのダンサーになる →挫折済み

読書 →食っていけない

走る事 →食っていけない

 

全部だめか  ・・・ん、まてよ?走力を生かしてスポーツ選手になれば・・・いけるかも?

 

というのも、私は大学時代にアメリカンフットボールをしており、当時足の速さだけは自信があったのです。だから、もしかしたら当時の私の映像を見せればどこかの奇特なアメフトの実業団のチームが採用してくれるかも知れない!と考えたのです。

 

「これだ!これしかない!」

 

と言う訳で、私は人生初の就職活動を始めたのでした。

就職活動と言っても、ごく一般的なリクルートスーツを着て面接官に「御社の理念に共感しました」と真面目な顔で嘘をつく活動とは違います。

私の就職活動は、学生時代の自分のアメフトの試合の映像の中から、私が活躍したシーンを集めてVHSのビデオテープに編集し、それを実業団のチームに一方的に送り付けて、相手からの返事を待つという非常に強引かつ失礼極まりないものでした。

 

早速10チームほどに送り付けてから3日、5日、1週間が経過。

・・・返事がない。やはりダメか・・・

と諦めかけていたころ、10日目に一本の電話が!

コーチ:「もしもし、ビデオ見ましたよ。とても良いと思いますので一度グランドに来てください。」

 

私:「はいっ、喜んで!!!」(心の中でガッツポーズ)

 

結局返事をくれたのはそのチームだけでしたが、そこからトントン拍子に話は進み、私は翌年の春に晴れてそのチームに実業団アメフト選手として就職する事が決まったのでした。

就職した会社は ㈱すかいらーく。ガストやバーミヤンなどのファミレスを展開している会社です。この会社、社長が大のアメフト好きで20年前は自社でアメフトチームを持っていたのです。チームの名前は「スカイラークス」・・・そのまんまです(笑)

当時スカイラークスは2部リーグから1部リーグにあがって来たばかりの弱小チームでしたが、社長は例え無名の選手でも将来性があれば積極的に採用するという考えの器の大きな方で、チームも上昇気流の勢いに乗っている面白いチームでした。

そして1997年4月、念願の「好きなことで就職する」という目的を達成し、正社員としてスカイラークスの一員になった私は、他の選手と同じように 昼間はグランドで練習、夜は近隣のすかいらーく系列のファミレスで仕事という生活を送ることになりました。

スカイラークスは埼玉県川越市が本拠地で、「オレンジフィールド」と呼ばれる専用の天然芝グランドには、ミーティング場とウエイトトレーニング場も完備されたクラブハウスがありました。栄養バランスがとれた食事も防具もトレーニングウエアも全て支給され、プロのコーチ、トレーナーも常駐する充実ぶり。

夜な夜な醤油をなめることが日課になっていた私にとって、こんな恵まれた環境の中で仕事としてアメフトができるなんて信じられない気持だったことを覚えています。

こうして、パイロット、ダンサーという二つの挫折を経験した私は、実業団アメフト選手と言う新しい道を歩き始めたのでした。まさかこの後、最高の仲間たちとアメフト選手を9年間も続けることになろうとは夢にも思わずに。

 

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スカイラークスの仲間たち( 江口洋介さん・内田有紀さんとドラマ撮影でご一緒に)

 

戦闘機に乗った話

前回、ディズニーランドのダンサーだった話をした所、多くの人から

「もっと他にも面白ネタ持ってるでしょ!」

と言われたので、今日はもう一つ書こうと思います。

全世界の「えんじょるの」ファンの皆さん、今回も関係ない話ですみません。

 

えっ、こっちの方がいいって⁉︎

「・・・・・😅」

 

昔私は自衛官をしており、その時一回だけF15イーグルと言う戦闘機に乗って空を飛んだことがあるんです!

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当時私が自衛隊にいた理由は、国を守りたいとか、困っている人を助けたいと言うような高尚な理由ではありません。単にパイロットになって空を飛びたかったからです。

パイロットといっても民間のセスナ機やジャンボジェットのパイロットではなく、私はブルーインパルスと呼ばれる自衛隊の曲芸飛行チームに入りたいと思っていました。

そのためには、まず航空自衛隊の戦闘機のパイロットになる必要がありました。そこで私は、必死に勉強して高校卒業後に防衛大学校に進学したのです。

 

その学校は全寮制で、学生は4年間軍隊のようなひたすら厳しい生活を送ります。(訂正します。”軍隊のような”ではなく”モロ軍隊”でした。)そしてそこで学生は季節ごとに自衛隊の専門的な訓練を受けるのですが、4年生の夏の訓練では、戦闘機の搭乗訓練があるのです。この訓練は戦闘機の後部座席に乗せてもらって、実際の戦闘訓練を、あくまでも「体験」する訓練です。


4年間の在学中に、戦車やヘリ、護衛艦や潜水艦など自衛隊のほとんどの乗り物に乗ることができるのですが、戦闘機の搭乗訓練は4年間の中で最も楽しみにしていた訓練でした。

 

 当日は、朝から「Gスーツ」と言う飛行服とヘルメットを身に着けて、搭乗前のブリーフィング(打ち合わせ)を終えると、すぐに空の上にあがります。1.2分もしないうちに雲の上にでると、日本海上空の訓練空域で敵と味方に分かれてドッグファイト開始!

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急旋回したと思ったら急上昇、いつの間にか頭の上に海があったりして、自分の姿勢を認識するだけで精一杯。はるか頭上に輝く太陽に向かって、戦闘機はまるでロケットみたいに垂直に昇って行き、その後は大きな弧を描いて宙返り。その間Gと呼ばれる遠心力で体はずっと座席に押さえつけられっぱなしです。戦闘訓練の時間は約40分間。まるでエンドレスでジェットコースターに乗っている感覚の中、やがて当然のごとく

「・・・やばい、吐きそう・・・」

「オエェ~」

 

と言う訳で、上空2000mで、持参したスーパーのビニール袋に朝食を全て戻したのでした。(搭乗前に飛行機の整備士の方から「死んでも酸素マスクの中に吐くな!吐くときは酸素マスクを外してビニール袋の中に吐け!」と強く言われていました。後で掃除が大変だからだそうです(笑))

 

その後吐いたら少しだけ元気を取り戻した私は、しばしの戦闘機同士の鬼ごっこを楽しみ、やがて訓練は終了。

そして最後パイロットの方から少しだけ曲芸飛行をサービスして頂き、無事に基地に帰って来たのでした。もちろん手にはビニール袋に入ったお土産を持って。

戦闘機に乗ったのはこの一回きり。それでもいつまでも忘れられない貴重な思い出です。

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  吐いてスッキリした後の私

 

 その後大学を卒業した私は、念願のパイロットコースに進みたかったのですが、結局は卒業後すぐ視力検査で落とされて、パイロットコースに進めませんでした。

そうしてその後すぐ、私は失意のどん底の中自衛隊を去り、なぜかダンサーを目指すことになったのでした…⁉︎